羅針盤 夢を持って、世界とつながれ

平成28年度 第1学期始業式講話

平成28年度 第1学期 始業式 校長講話

「志高く、夢に向かっていきいきと生きる生徒」になろう

・昨年6月、公職選挙法などの一部改正(今年6月19日施行)
・7月夏の参議院選挙から投票できる年齢:20歳→18歳
・年齢引き下げに対する様々な意見

 13世紀モンゴル帝国の領土、支配地域は、東ヨーロッパからアジア東端にまで及ぶ。まさに世界史上最大級の帝国であった。そんな巨大帝国であるから、辺境の小国であった日本ならば使者を送れば、すぐに降伏するに違いない――。そう考えたモンゴルからの使者は『家来になれ、武力を使わず済ませたいのでよい返事をしろ』といった内容を伝えてきた。しかし、当時の日本はこのことばに従わなかった。このときその決断をしたのは北条時宗、なんと18歳。
 18歳でモンゴルと戦うことを決意した時宗が、文永の役で勝つのは23歳のとき、この間、彼は軍事政権をつくり、戦う準備を着々と進めていた。モンゴルは、武力に任せるだけでなく、敵の内乱に乗じた侵略を得意としていました。しかし、日本は北条時宗によって挙国一致体制を築いており、その隙を与えなかった。 
 最後は台風による被害でモンゴル軍は大打撃を受けるものの、決して上陸させない作戦を展開し、台風を待ったのも北条時宗の戦略だったとか。ちなみに北条時宗は、二度目の元寇である「弘安の役」を防いだ3年後の34歳でこの世を去りました。
 当時、世界最大の帝国に対して敢然と対峙して「来るなら来いっ!」 と言い放ち、アジアの辺境、東の端の我が国を背負って立った18歳がいたのである。


◎まだ18歳ではなく、もう18歳である。
 本校で育てたい生徒像を「志高く、夢に向かっていきいきと生きる生徒」としました。理想を追い求める時期だからこそ、さまざまな挫折や苦難はつきものです。青春とはそのような季節であり、皆さんがまさにその時期にあるのです。高校生活の中で、様々な体験をする中で、成長の証を獲得できるよう、今年も牛深高校を大きく飛躍させる年にしたいと考えています。

 そこで、「地域への貢献」、「愛校心の涵養」を目的に2つの思い出作りを計画しました。
 ①牛深ハイヤ祭りへの参加(4月)
 ②全校生徒での応援(7月)
 心に刻む思い出こそ、成長の大きな糧になるものと思います。積極的、意欲的、自発的、能動的に「挑戦」することを今年のスローガンとします。

◎「挑戦」~志高く、夢に向かっていきいきと生きる生徒であれ~