日誌

土木科1年生現場見学

平成30年12月11日(火)

熊本県建設業協会玉名支部主催による現場見学会に土木科の1年生が行ってきました。1年生にとって本格的な土木工事現場の見学は初めてです。

出発に先立ち、玄関前で出発式が行われました。


まずはじめに向かったのは、熊本地震により崩落した阿蘇大橋の架替工事現場です。


写真の右奥、山の斜面が滑り大量の土砂が阿蘇大橋を崩落させました。
ここでは①砂防事業(斜面の安定化)と②道路事業(被災した橋や道路の復旧と阿蘇大橋の架替)が行われています。

掘削した土砂を運ぶためのダンプトラック用エレベーターが設置されています。
2年後の開通を目指し、24時間3交代制で工事が行われています。国土交通省の方のお話によると、現場で働く皆さんは一日でも早い復旧を願い、寸暇を惜しんで工事にあたられているということです。感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ここは一般の方は立ち入ることができない場所であり、とても貴重な体験になりました。

次に向かったのは国道57号線の北側復旧ルート工事現場です。
前述の斜面崩落によって57号線が寸断されたため、その北側に復旧ルートが建設されています。

※工事概要説明資料より画像を利用させていただきました
写真の青い線の部分に橋を架けるため、その土台となる橋台と橋脚を建設しています。




現場の方の説明で「そこにしかない、世界で唯一のものを造るのが建設業だよ」という言葉がとても印象に残りました。

1年生にとって、内容的にはやや難しかったかもしれませんが、
将来建設業に就職したら、こうしたものを造るということは理解できたのではないかと思います。
また、2年生になると2級土木施工管理技術検定の勉強が始まりますが、そこに出題される工法などを実際に見ることができました。写真も撮ったので、今後の勉強に活用していきたいと思います。

最後に、見学会に御協力いただいた皆様、お忙しい中対応していただき心より感謝いたします。