日誌

地質調査-現場見学

11月28日(火)
午前に土木科2年生、午後に土木科1年生が
地質調査に関する現場の見学に行ってきました。
なお、今回の見学会は「荒尾市役所」および「(株)アバンス」
の御協力を得て実施しました。

場所は荒尾競馬場跡地です。
ここに有明海沿岸道路の高架橋が建設されます。

高架橋を支える橋脚は大量のコンクリートでできています。
そのため非常に重く、地面が弱いと沈下したり傾いたりします。
もしそうなれば橋は破壊し、甚大な被害をもたらします。
そこで、事前に地面の強さを調べます。これを地質調査といいます。
一般に、「標準貫入試験」という方法で行います。
これは2級土木施工管理技士の試験に毎回出題される内容です。

私たちが見学した際には、地下30mの調査をしていました。
同時に地下30mの土を採取し、
どういう性質の土なのかについても調べていました。

この試験をもっとわかりやすくするため、
簡易貫入試験という方法も実践していただきました。
とてもわかりやすかったです。


次に、ドローン体験
こうした広大な現場では、近年ドローンによる測量が行われているそうです。
コントローラにipadを装着し、GPS電波をキャッチしたら準備完了。
わずか数分の作業でした。

あとは、コントローラのレバーを上下左右させるだけで
簡単に操縦でき、上空からの写真も手元のボタンひとつで
撮影することができます。

今回使用したドローンは20万円ということで、
体験した生徒は「墜落させたらどうしよう」と緊張感マックス。
しかし、操作はとても簡単で、
上昇下降はもちろん、旋回、移動など
初心者でも自在に操れることがわかりました。

土木科1年生にとっては、初めての本格的な現場見学でした。
そのため、「土木技術に興味はあったがよく知らなかった、見学を通して益々興味がわいた」、「土木の仕事は橋や道路を作るだけと思っていたが、こういう仕事もあるんだ」、「現場の方の手際が良く、かっこいい」という意見が多数聞かれました。

本当に有意義な見学会になりました。
御協力いただいた「荒尾市役所」ならびに「(株)アバンス」の皆様
心より感謝申し上げます。

ここに、高架橋が建設される際にも、
ぜひ見学させていただけたらと思います。