【理科部】世界を渡る鳥のオアシス ~春の荒尾干潟~

4月29日、新入部員も交えて理科部で荒尾干潟へ渡り鳥の観察に行きました。

春の渡りのシーズンを迎えた荒尾干潟にはシギやチドリなどの多くの渡り鳥たちが集まっていました。

観察を始めると、目の前をカササギ(カチガラス)が横切り、白黒の羽に青く輝く美しい羽色を双眼鏡ではっきり確認することができました。

潮が引き始めると、干潟にはシギやチドリたちが次々と集まり、双眼鏡や望遠鏡を使って、くちばしや羽の模様、脚の色などを手がかりに種類を見分けながら観察しました。

この日一番多く見られたのは灰色のキアシシギ。

そのほか、オスは胸が鮮やかなオレンジ色のオオソリハシシギや、下に曲がった長いくちばしが特徴のチュウシャクシギなど、多くの渡り鳥を観察することができました。

さらに幸運なことに、絶滅危惧種であるクロツラヘラサギやヘラサギがヘラのようなくちばしを左右に振りながらエサを探す姿も確認することができました。貴重な野鳥との出会いに、荒尾干潟の自然の豊かさと重要性を改めて感じました。

最後にシロチドリが小さな足で干潟を駆け回りながら餌を探すかわいらしい姿も見ることができました。

 

荒尾干潟は、シギやチドリたちが南の越冬地から北の繁殖地へ向かう途中に栄養補給と休息に立ち寄る大切な中継地です。これからアラスカやシベリアを目指して数千キロの旅を続ける鳥たちにとって、命をつなぐ貴重な場所となっています。今回観察した鳥たちも、あと2、3週間すると再び北へ向けて旅立っていきます。

今回の観察を通して、荒尾干潟の豊かな自然と、生きものたちが国境を越えてつながる壮大な命の旅のロマンを感じることができました。広い世界の中で、この荒尾干潟を選んで立ち寄ってくれた渡り鳥たちに出会えたことを、とてもうれしく思いました。