令和8年度宇城地区学校図書館事務職員研修会並びに令和8年度宇城地区学校図書館部会あいさつ
令和8年度宇城地区学校図書館事務職員研修会並びに令和8年度宇城地区学校図書館部会あいさつ(R8.6.2)
皆さん、こんにちは。御船高校校長の橋本岳範です。
本日は、令和8年度 宇城地区学校図書館事務職員研修会並びに学校図書館部会にご参加いただき、誠にありがとうございます。会場校として心より歓迎申し上げます。
さて、それぞれの学校で図書館運営において課題をお持ちのことと思います。中でも多くの学校で図書館に来る生徒が減っているということがあるのではないでしょうか。本校も藤本先生が一生懸命工夫していますが、なかなか改善には至っていないのが実情です。一人1台端末の普及により、図書館で調べるという行為が大きく減ったこともあるでしょうし、タイパという言葉に象徴されるように、時間をかけて物語や文章を読み込むというのを好まない生徒が増えたというのが大きな要因だと思います。さらにAIが身近になったことで、“まずAIに聞く”という姿勢が強まり、情報を吟味する力や、文章とじっくり向き合う力が弱まっていると感じる場面も増えました。
そんな中で思い出すのが、イーロン・マスクの少年時代の話です。時代の最先端をいく傑物の原点は図書館です。彼は壮絶ないじめに苦しんだ時期、図書館での読書に没頭することで心を保ち、世界への視野を広げたと言われています。本と向き合う時間は、ただ知識を得るだけでなく、内面を強くし、想像力を育てる力を持っています。これはAIでは代替できません。
各校で展示の工夫や授業連携など、さまざまな取り組みをされていると思いますが、図書館離れに対する決定的な打開策は、まだ見つかっていないのが現状です。だからこそ、今日の研修や情報交換の中から、新しいヒントや実践の種が生まれることを心から期待しています。
ちなみに、この会場は昨年度末にDXハイスクールの予算で整備しました。これも図書館に多くの生徒が来るようにした仕掛けの一つです。名前も「シリウスベース」としました。シリウスは、夜空で一番光り輝く恒星、シリウスからとりました。ここで体験学習、対話学習、探究活動を通して、生徒それぞれが自分の輝きを見つけ、未来を照らす力をつける、そういうことに挑戦する基地、拠点となることを願いました。
本日の先生方の学びが、宇城地区の学校図書館をさらに魅力ある場へと導く一助となることを願い、私のあいさつといたします。
どうぞよろしくお願いいたします。