学校からのおしらせ

熊聾時々新聞

今、熊聾では・・・(その300)

 過日、熊本県特別支援学校PTA連合会研修会で、「共生社会の実現に向けた課題と志向」というテーマでパネルディスカッションが行われました。視覚・聴覚・知的・病弱・肢体不自由の5障がい種の特別支援学校PTA会長が、我が子の生い立ちや現在の様子、今後の展望等を紹介されました。

 配信期間は終了しましたが、本校PTA会長の発表内容については是非多くの方々に見ていただきたいと思い、会長及び娘さん本人の了解を得て御覧いただけるようにしました。

 動画は以下からアクセスすることができます。

 https://youtu.be/NOpIyq2Y0S0


令和3年9月27日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その299)

 全国ろう学校PTA連合会主催による「家庭教育を考える部会2021年浜田」が下記のとおり開催されます。

1 期日:令和3年10月22日(金)13:00~16:30

2 内容:講演会及びミニレクチャー

3 講師:前田 浩氏

4 演題:「ろう・難聴の子供のコミュニケーションと考える力を伸ばすために

  ~聴覚障害者の就労支援の現場から~」

5 開催方法:ZoomによるLive配信

   ※どうしても視聴できない方のために、以後1週間ほどのオンデマンド配信も予定されています。

6 参加費:無料

 

 講師の前田先生は御自身が幼稚部から小学部6年生まで大阪市立聾学校で学ばれ、1980年からは大阪市立聾学校で教鞭をとられました。36年間の教職生活を終えられた現在、大阪ろう就労支援センターを立ち上げられ、聴覚障害者の就労支援に携わっておられます。

 本校にも以前校内研修の講師としてお呼びしたことがある方で、今回の御講演でもきっと良いお話が聞けるはずです。

 是非、視聴してみたいと思われる保護者・先生方がいらっしゃいましたら、中学部の兼武主事まで御連絡ください。

 

令和3年9月24日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その298)

 「大阪経済大学第21回高校生フォーラム」から『17歳からのメッセージ』募集があり、本校から高等部4人の生徒が応募していました。4人の生徒たちの作文はどれも自分の内面を見つめ、将来に向けて自信と誇りをもって生きていこうとする気持ちが表れているものでした。

 つい先日、審査の結果が学校に届き、高等部2年の山口果恋さんの作品が全国3万1千通余りの応募の中から、見事『銀賞』を獲得しました。

 以下は、山口さんの作品です。


 秘せられた思い

熊本聾学校高等部2年 山口果恋 

 肩にかからない程度の耳がかくれるボブ。中学までの私のヘアスタイルだ。補聴器を見せて関心をひきたくなかった。別につらいとか不幸だと思ったわけではない。でも、「耳が聞こえないから」と三年間前の席だったり、リスニングがある教科や、苦手な教科は別教室で学んだりの手厚い「特別」は、先生には悪いけど時々うざいと感じた。別教室の授業支援は孤独感や疎外感であまり楽しい思い出はない。そんな日々で中学校生活を終えた。

 高校は親元を離れ、耳の聞こえない子どもたちが集う学校へ入学した。ろう学校は普段手話で会話をしているらしくて、見学してみて興味がわき、入学を決心した。生徒たちは皆とても優しくて、気にもかけてくれた。それから積極的に行動し、いつの間にか手話もだんだんできるようになってきた。今は同級生の皆と一緒に勉強する機会が増えている。皆と学べるのが楽しくてうれしくて気づけば授業が終わる時間が早く感じる。

 私は皆のように自分を変えたくて思い切って髪を伸ばしポニーテールにした。補聴器もしっかり見えるように結んでいる。少しの変化だが、他人の視線を恐れずありのままの自分をさらけ出すことができたと思うと、なんだかモヤモヤが少しスッキリして、いい気分になった。いつか、こんな自分にもっと自信がついてもっといろんなことに挑戦できるといいなあと考えている。ああ、上手く自分を変え、私らしく生きるってこんなにも楽しいのだ!


     令和3年9月22日        
       熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その297)

 高等部では弁論大会に向けて、生徒たちが準備を進めています。生徒たちの心の内や成長を感じることのできる弁論大会を毎年楽しみにしているところですが、コロナ禍ということもあり、会議室には集まらず、リモート形式での開催を予定しています。

 
令和3年9月21日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩  

今、熊聾では・・・(その296)

 これまでのぐずついた天気が一転、昨日は好天に恵まれ、運動会予行練習を行うことが出来ました。コロナ対策に気を払いながら、動きや位置などの要所を確認しながらの予行となりました。また、一方では熱中症対策として、適宜の休息や水分補給も欠かさないよう努めました。

 最近は一日の中でも寒暖差が大きくなってきています。子供たちには「来週の本番に備え、体調をしっかり整えて臨んでほしい。」と私から伝えました。

 
令和3年9月17日        
熊本聾学校 校長 五瀬 浩