熊本高校の教育

教育の方針


 本校創設以来努力してきた「士君子」たるの修養を目標とし、 徳性、智能、体力ともにすぐれた人物の養成を図る

 

来れ「士君子」
熊本高校がモットーとするところの「士君子」は、21世紀国際社会にリーダーシップを発揮する能力と異質な文化に対する柔軟 な心を備え、しかも、いついかなる時も品位ある態度を堅持することのできる人間である。時代の流れがどのように変わろう とも、熊本高校は、この「士君子」の精神を標榜し続け、人材の育成の柱とするであろう。

本校の目指す人物像(SI)

深い自己理解のもと、個性を生かし、
社会に積極的に関わっていく、
自立した個人

 

SI(スクール・アイデンティティ)~校訓とはどう違うのか?
本校の目指す人物像として誰もが認める「士君子」というものがあるのですが、この「士君子」というものは、解釈の自由度が大きく、個人や時代によってその解釈には差が見られます。この「士君子」を、校訓にある「立志篤行」を踏まえ、現代的にアレンジしたものが上の「人物像」です。

 

どのようにしてこの人物像は決められたのか?
この決定に至るまでには、全職員が参加してのグループディスカッションや職員会議を20回以上開いて、議論を尽くして職員の総意のもとに決定したものです。

 

この人物像にはどのような想いが込められているのか?
平易な言葉で表現してあるが、この言葉で表現された人物像は、ぼんやりとしている、また、熊高に限らず、どの学校にも言えることで、どこに熊高の独自性があるのかといった印象を持った方もいらっしゃるかもしれません。それは、本校が目指す人物は、広い教養をもったジェネラリストだからです。「真のスペシャリストは、一流のジェネラリスト」です。高校時代には、一流のジェネラリストの基盤をしっかり作り、大学そして社会で真のスペシャリストになって欲しいという想いが込められています。
自己理解、個性、社会、自立の4つがキーワードです。その中でも、「社会に積極的に関わっていく」という表現には、時代の要請を感じ取り、それぞれが属する集団の中でリーダーとして活躍していく気概をもって欲しいという想いが込められています。

 

高校時代に何をすればいいのか?

この人物像は、高校を卒業し、大学・社会に出て、その後も追い求めるものでもあります。ですから、高校時代は、そのための基盤作りをすることになります。

授業、読書、芸術、部活動、友人や先生とのふれあい等、あらゆる活動を通して、自己を理解し、個性の発見に生徒諸君には、つとめてほしい。ボランティア活動や体験学習、新聞、TV等を通して、社会に触れ、社会に目を向け、そして、自分で設定した目標を達成するために、自主自立の精神を発揮し、主体的に活動することを生徒諸君は期待されています。


お願い
本校での活動はすべて、この人物像に到達するための活動であることが強く意識され、企画・実践されます。日頃からこの人物像を意識し、本校での諸活動をご援助ください。

 

 

熊本高校の教育の重点

本校は建学の精神である「士君子」の養成を教育目標とし、徳性、智能、体力ともにすぐれた人物を養成することを方針としている。本年度はこの伝統を経とし、本県児童生徒教育指導の指針を緯として、美しい明るい学園づくり、人間性豊かな教育環境を作り上げ、調和のとれた人間育成のため次の諸項目についてその実践に努める。

1 徳・知・体調和のとれた人間形成の推進    士君子精神の涵養

 (1)個人としての自覚、また社会の一員としての意識の昂揚

  (ア)本分の自覚と遂行

   ・学習に対する意欲の昂揚  予習,復習の徹底、自律的学習

   ・伝統の尊重と諸規則の遵守  自主自律的生活態度ノ涵養

  (イ)豊かな人間性ノ陶冶

   ・礼儀の徹底

   ・生徒相互間の人格尊重と親和

  (ウ)余暇の善用

   ・学校生活…自発的学習,図書館の利用,クラブ活動及び生徒会活動への積極的参加

   ・家庭生活…家族の一員としての自覚、家族間の融和

   ・社会生活…自他の尊重と公徳心、愛郷心の昂揚

 (2)体力づくりの推進と安全教育の徹底

  ・学校保健委員会及び生徒保健委員会の活動の強化、自主的健康生活の態度育成

  ・学校医との緊密な連携と定期検診の実施による早期発見、早期治療の個別指導の強化

  ・教科体育,クラブ活動による積極的体力づくりの推進

  ・安全教育の重要性の認識と指導体制の強化(交通規則の遵守)

  ・交通教室の開設、公徳心委員会による交通指導

  ・防消火訓練の実施

 (3)学力向上

  ・基礎学力の充実

  ・進路指導の徹底

 (4)情操教育の推進

 

2 教育環境の整備充実

 ・人的環境の整備  指導体制の確立及び適材配置を旨とした校務運営の合理化、能率化、
教師生徒間の信頼関係の樹立

 ・物的環境の整備  屋外樹木及び職員室・準備室・教室・備品機材等の整備

 ・施設,設備の愛護と活用  校舎内外の清掃と美化の推進

 

《21世紀国際社会に生きる士君子の育成》

 ◎徳・智・体調和のとれた人材

  1 日本の文化・伝統を尊重する人材

  2 情報化社会に対応できる人材

  3 言語感覚の優れた人材

  4 異質な文化への柔軟な対応ができる人材

  5 「Volunteer」に対する理解と実行力のある人材