校長ブログ

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23/08/22(20)日曜日の朝の草刈り

 8月20日(日)に保護者の皆様と生徒による草刈りと、刈った草の運搬作業が行われました。10月に開催する球磨中央百貨店に向けた取組で、今まで1回だったものを、2回に増やしたいという育友会の提案で実現しました。百貨店への並々ならぬ意気込みが感じられます。

 当日は多くの保護者様と生徒のみなさんの参加があり、午前8時から1時間ほど行いました。全員汗だくになりながら懸命に作業に取り組まれ、本当にグランドがきれいになりました。感謝の気持ちでいっぱいです。それとともに保護者の皆様のご協力があっての学校であることを改めて実感しました。生徒の皆さんも本当にありがとうございました。黙々と作業に取り組む姿に感動しました! 球磨中央の生徒が頑張る姿は、私のエネルギー源です。ご参加いただきました保護者の皆様、生徒のみなさん、本当にお疲れ様でした。

  

23/08/17(19)朝歩き

 暑い夏です。気のせいでしょうか、この暑さで蝉の泣き声も勢いがなかったように感じました。新聞の折り込みには各市町村の夏祭りの案内、笑顔いっぱいの賑わい(にぎわい)に思いをはせました。

 さて、私は錦町に住んでいます。朝、窓を開けると風が通り抜け爽やか気持ちになります。私は歩くことが大好きで、特に朝歩くのが大好きです。まだ錦町に住んで5か月、目新しいことが多く、毎回どんな発見があるかワクワクします。歩いていると、かりんに咲く花や思わず吹き出してしまいそうな動きをする虫、美しいさえずりの鳥や刻々と変わる雲の動き、風に揺れる山や木々たちに出会います。普段何気なく見過ごしてしまう花や虫たちも、じっくりと観察し、写真を撮ると、ことのほかかわいく見えます。雲の動きや山々の姿を見ると壮大な自然に包まれているようです。そういえば一番びっくりしたのは、次々に湧き出てくる霧でした。何かと出会う喜びを求めて自然の中を歩けば、ほんのちょっぴりしかない私の感性も刺激されるみたいです。朝は特にそういう気がします。

カラスウリ

 ▲カラスウリ

錦町のある朝

 ▲錦町のある朝

クツワムシ

 ▲クツワムシ

マメハンミョウ

 ▲マメハンミョウ

23/08/10(18)「赤毛のアン」を読みました。

 「赤毛のアン」(モンゴメリ 村岡花子訳「赤毛のアン~グリン・ゲイブルのアン」新潮文庫)を読みました。勝手に児童書だと決めつけていましたが、とんでもない思い違いで、大人こそ読んだほうがよい本でした。実は秋満吉彦「名著の予知能力」(幻冬舎新書)で紹介されていて、私の中で「絶対「赤毛のアン」を読みなさい」という声が聞こえてきました。あらすじなどは省略します。不遇の身ながら、豊かな想像力や行動力で周囲を魅了するアン。当初アンを孤児院から引き取り、養育することに当惑していたマシューとマリラの兄妹でしたが 、一緒に暮らしていくうちにアンに愛情を精一杯注いでいきます。アン、マシュー、マリラの家であるグリーン・ゲイブルズがあるプリンス・エドワード島の美しさ。この本を読むと、人間は自然に生かされていることがよく分かります。

 さて、この本の中で心に残った文をあげてみます。

〇「…あたし、けさは絶望のどん底にはいないの。朝はそんなところにいられないわ。朝があるってほんとうにすばらしいことじゃない?」(※きっと朝はくる。前向きに一日を過ごそう!と思うフレーズです。)

〇「…グリーン・ゲイブルズにきてからずっとあたしは失敗ばかりしてきたけれど、一つするたびになにかしら自分のとてもわるい欠点がなおっていったのよ。」(※人間は失敗して成長するもの。アンを見ていると失敗が魅力に変身します。)

〇「彼女「(アンが通う学校の教師ミス・ステイシーのこと)は生徒たちに自分で考え、探究し、発見するように導き、古い、踏みならされた道から外へ進み出ていくように励ましたので…」(※「赤毛のアン」の初版は115年前です!)

〇「九月の夕暮れで、森のすきまというすきま、空地という空地には真紅の夕日の光があふれていた。…風は梢をわたっていたが、夕方、樅の木の間でかなでる風の音楽ほど美しいものはこの世にはない。」(※この本では自然の美しさが見事に描かれています。)

 読み始めたときまだ幼かったアン。読み終えたころには大きく成長し、私に勇気を与えてくれました。

図書館にもありますよ。

23/07/26(17)熊本県高等学校生徒商業研究発表大会〜高校生から学んだこと〜

 第32回熊本県高等学校商業研究発表大会が、7月25日(火)、くまもと森都心プラザで開催されました。これは、地域の商業活動及び産業経済に関する調査研究や、商品に関する実験・調査研究、「課題研究」に関する調査研究などの取組を発表するもので、10校が参加、本校からも9名が出場しました。各校の日頃の実践内容はどれも素晴らしく、高校生の一所懸命が地域に大きく貢献していることを実感しました。
 さて、高校生のプレゼンテーションを聞いて、学ぶことが多々ありました。①分かりやすい言葉で伝えること ②丁寧な言葉遣いであること ③相手に理解してもらおうと努めること ④伝える相手を優しく見つめること ⑤間と抑揚。+本校の生徒から学んだこと。それは「練習の積み重ねが自信を生む」ということ。私も話をする機会が与えられるのですが、どこか独りよがりで、なかなか思いが伝わりません。話す内容をしっかり考えたうえで、今日学んだことを実行しようと思います。「後生(こうせい)畏(おそ)るべし」、教師冥利に尽きます。 
 出場された球磨中央高校のみなさん、熊本県高等学校生徒商業研修発表大会優勝おめでとうございます。

優勝旗返還 発表終了直後 閉会後のミーティング

23/07/20(16) 1学期終業式でお話したこと

 皆さん、しばらく目を閉じてください。今から、4月から今日までどんなことがあったか、順番に思い出してみてください。入学式、体育大会、部活動、各種競技大会や検定試験、友達と遊んだこと、ケンカしたこと…。

 さて、皆さんは「5億年ボタン」という漫画を知っていますか? 5億年ボタンを押すと、何もない空間に飛ばされ、5億年の間、孤独な時間を過ごします。しかし、5億年経つと元の世界に戻り、100万円がもらえるというお話です。元の場所に帰ってきたら、5億年の孤独な時間の記憶はまったく残っていません。だから、ボタンを押したら、100万円がなぜか手元にあるという状態です。さあ、皆さんはボタンを押しますか、押しませんか?
 「5億年も孤独の時間は耐えられない」、「記憶にないということは経験していないことと同じだから、100万円が手に入ってラッキー…」いろいろな考え方がありますから、「押す・押さない」は、その人の考え方だと思います。ただ、両者に共通することは、何かにつながっていないことは恐怖であるということです。ボタンを押すという人だって、孤独な5億年の時間が記憶に残るならば、ボタンは押さないでしょう。

 最初に1学期を振り返ってもらいました。「5億年ボタン」のように「何もない世界」ではなかったでしょう。それがよかったことにしろ、いやなことだったことにしろ、誰かとつながっていることには間違いありません。うれしいことや楽しいことがあれば、他の人にもそうなってほしいと思います。つらく、悲しいことあれば、それを乗り越えて心が強くなり、他の人がつらいときに支えてあげようと思います。何より誰かとのつながりを感じた時に、自分が確かに存在していることを感じるはずです。時々立ち止まって振り返り、誰かとつながっていることを確認し、自分が存在することの素晴らしさを感じることはとても大切です。
 みなさんは、これまでのいろいろなつながりを通して4月より成長しました。過去と対話し、現在の自分と向き合い、未来を創る。終業式という節目の日、改めて自分について振り返り、自分の大切さを感じてください。

 さて、7月10日に、皆さんが作った俳句を全部読ませていただきました。私にはない、すばらしい感性がちりばめられていました。思わずほっこりとしました。その中に、夏休み前にふさわしい、皆さんに対する私の思いを代弁している句がありました。
 「この命 奇跡に近い 宝物」
皆さん一人一人は、私にとって、先生方にとって、保護者の方にとって、友達にとって、かけがえのない存在です。
 「この命 奇跡に近い 宝物」

 2学期、元気なみんなと会えることを楽しみにしています。

3月24日 4月10日 5月25日 6月29日 7月6日

※写真は、1学期の球磨中央高校内の花や緑です