学校長より

 甲佐高校は、緑豊かな山々に囲まれ、清流「緑川」の傍の景観に富んだ自然環境の中にある高校です。大正9年に上益城郡立実科高等女学校として設立され、昭和23年に熊本県立甲佐高等学校として男女共学となり現在に至っています。これまで、1万5千人を超える卒業生の方々が本校を巣立ち、長い歴史と共に、多くの有為な人材を世に輩出してきました。また、平成23年4月より同じ敷地内に熊本県立松橋西支援学校上益城分教室が開校しています。学科・コースは普通科・普通科福祉教養コース・ビジネス情報科が各1クラスですので、3年間クラス替えはありません。

 本校は令和7年度から熊本県教育委員会が指定を受けるインクルーシブな学校運営モデル事業の協力校となりました。「インクルーシブ教育」と個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図り、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業を進める「令和の日本型学校教育」を包括的に捉え、本校独自の今の時代が求めている新たな学びの形を模索してまいります。

 また、甲佐町からの支援を受け、「公営塾:あゆみ学舎」が平成30年1月に開設されており、多くの生徒が入塾し、自分の夢を実現するために懸命に頑張っています。塾生は、難関を突破し、大学進学、地元役場や地元銀行へ合格するなど、その成果もあがってきています。後輩たちも、学力向上やゼミ授業を通した人間力の育成等に、日々励んでいるところです。この公営塾での学びや公営塾と連携した体験型学習(授業)が、生徒の夢実現のための目標設定やその達成のための行動に結びつき、夢実現に繋がっています。本校の特色(魅力化)の一つとして、今後も更なる取組を展開することで、本校の発展に寄与するものと確信しているところです。

 ホームページをご覧になっている中学生の皆さん、本校では「夢実現」を教育目標のスローガンに掲げています。本校で授業や部活動、学校行事などを通して「夢」の実現に向けての一歩を踏み出してみませんか。

                                 熊本県立甲佐高等学校                                                                                                                                            第31代校長  原 恭一