熊本県立甲佐高等学校 Kousa High School
熊本県立甲佐高等学校 Kousa High School
(7月の話です)
7月15日(土)、16日(日)かごしま国体の出場権をかけて九州ブロック大会クライミング競技が大分市の大洲総合運動公園で行われました。
甲佐高校から部員Gが熊本県代表のチームの1人として参加しました。九州の各県7チーム(鹿児島は開催県のため出場権あり)のうち3位以内に入ることが国体出場の条件ですが、熊本県は佐賀県についで2位となり出場権を獲得しました。
【1日目、ボルダリング競技】
写真は左の第3課題を登っているのが本校の部員G、右の第4課題を登っているのが国府高校の選手MRです。2人ペアで熊本県チームです。
左、部員Gがトライ中の第3課題がとても難しくて部員Gも4課題のうちこれだけができませんでした。たしかこれを完登できたのが佐賀の選手KRの1人だけでした。彼は・・・強い。
ボルダリング競技は4つの課題があり、それをいかに少ないトライ数(アテンプト数)で登りきる(完登、TOPの数)かで競います。途中にボーナスホールドがありそれが取れると点が加算されます。
1日目ボルダリングの結果は熊本県は佐賀県に次いで2位でした。2日目のリードに期待が高まります。
【2日目、リード競技】
ボルダリングもリードも大会用に作られた初めての課題を登ります。それでも全く初見で「はい登れ」ではなく、観察(オブザベーション)の時間が6分あります。その後、他の選手の登りを見ないように完全に隔離(アイソレーション)されます。
少年男子14名の選手が一斉にオブザベーションを行い、一斉にアイソレーションエリアに移り、そこから登攀順に出てきます。
熊本県は最終7番目でした。(くじで事前に決まっています)
部員Gもペアを組む国府高校の選手MRも健闘しましたがリードは佐賀、長崎、福岡に次いで4位。しかし1日目のボルダリング競技と合わせた総合順位は2位となり、かごしま国体の出場権を獲得することができました。
【部員Gの感想】
1日目のボルダーは個人2位、熊本県2位で良かったのですが、2日目のリードはミスもあり、中々上手くいかず個人順位4位とあまりよくありませんでした。もっとリードを重点的に練習していきます。本国体まで後2ヶ月程ですが(注 7月下旬に書いてもらいました)、やれる事をしっかりとやって、去年は行くことが出来なかった本国体での決勝進出を目指して頑張ります!
さて、少年男子のリード競技のとき顧問Fは壁の正面から動画を撮っていました。先に競技が終わった長崎、佐賀の少年女子がすぐ近くで男子を応援していましたが、聞こえてきたのが・・・
~令和ヒソヒソ噂話~
女子選手の一人が『あそこでみんなレスト(休む)するからチョーク(粉)がいっぱいついて最後の熊本、不利だよね・・・ふーやガンバ!』と言いながら応援していたらしいよ。
ボルダリングの場合、チョークはすぐにブラシで落とせますが、リードは高いのでそうはいきません。どんどんホールドがチョークで汚れていき、汗なども付着するので後の選手ほど条件が悪く(ヌメる)なります。もっと組数が多い場合は途中、高所作業車を使ったクリーニングが決められています。
これを聞いてさすが同じ競技の選手だなあと思いました。また見ていても「いま、きつそう・・・」とかわかるので、そのときはどの県の選手に対しても「ガンバ!ガンバ!」と大声で応援しています。
アスリートどうし、クライマーどうし、なんというかお互いリスペクトし合っていて、いいなあと思いました。
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