熊本県立甲佐高等学校 Kousa High School
熊本県立甲佐高等学校 Kousa High School
11月10日(日)甲佐町主催の産業文化祭が開催されました。例年であれば生徒たちの企画参加の店舗販売など賑やかですが、今年は諸事情により参加なしになり少し寂しい感じになりました。
甲佐高校は育友会のフリマとドリンク販売、輪投げゲームや有志の生徒による手作りガチャガチャなどのテントブースと美術部による作品の展示などの参加でした。
この日の天気予報は雨マーク。午前はなんとか降らずにすみましたが、午後から本降りになってしまいました。午後のステージでは雨の中音楽部の生徒たちのカッコいいバンド演奏が披露され、盛り上がってました。来年はぜひ晴れてまた賑やかなお祭りになるといいなと思います。
ペンネーム みーやん
今年は、2日間の開催でした。生徒にとっては高校生活の中で3回しかない青垣祭の様子を追ってみました。
<1日目>
朝から、ステージプログラムのスタート。甲佐高校と松橋西支援学校高等部上益城分教室の動画から始まり、校長先生達と生徒会からの挨拶。次に、歯と口の健康について保健環境美化委員の発表。コロナで検診を受けられていないため内容がもり沢山。歯肉炎や虫歯について知ることができ、歯磨きについての動画では歯ブラシの持ち方や磨き方を知ることができました。そこで、生徒への〇×クイズの開始。生徒達は〇×の方へ席を移動し、最後まで残った生徒達へはプレゼントがありました。楽しそうにクイズに参加し、正解した生徒は声をあげながら喜んでいました。先生達はその様子や全体の様子を見守られていました。暗幕が引かれた暗い体育館の隅では竹あかりが色とりどりの色でふんわりとした光を放っていました。その中、ジャンケンやクイズをし友達同士で話し合って声をあげて喜ぶ声や生き生きとした顔が印象的でした。楽しく歯について知ることができる内容でした。次に、甲佐町の推しポイント!1年生代表メンバーのプレゼン。総合的な探究の時間の授業の発表。2組ではクロスプランにて甲佐町について調べていました。プレゼンバトルから評価し合い、予選を勝ち残り、決勝に勝ち残った3人のプレゼンがありました。1年1組Aさんのキーワードは甲佐町。甲佐町の魅力について調べられていました。その中で地域の活性化について、ネットの利用、情報発信、交流の場をつくる等、時代に合わせた提案をされていました。甲佐町の知らないことを知っていきたいという姿勢は、前向きで分かりやすい内容でした。次に1年2組のBさん。押しポイントは甲佐町のオススメ。クイズを使って生徒達も参加できました。甲佐神社の主祭神について知ることができました。八井耳玉命、普段聞きなじみがない神様を生徒が参加して知ることはとても覚えやすいだろうなと思いました。推しの理由は歴史と自然。まさに甲佐町にぴったりの内容。私達が出来ることはパンフ作り、イベント参加等と現実的な意見で地域に根づく甲佐高校なら可能だと思いました。次に1年1組のCさん。美しい歴史と甲佐の魅力をクロスプランで勉強したことをまとめてありました。陣ノ内城跡について歴史、甲佐神社について規模、見た目、構造説明と充実。甲佐町の魅力として特産品「あゆ」と「ニラ」、「ニラめんこ」の紹介。甲佐町にはまだまだ魅力が隠されていること、楽しく甲佐について知ることができる発表でした。それぞれ短くまとめられていて全体的に分かりやすく興味がひかれる内容でした。次に有志によるダンスがステージ上にてあり、生徒達はピンク・赤・青・白のペンライトやサイリウムを振っていました。ダンスは声援や手拍子で盛り上がりを見せる中行われました。次に2年生の「願い」をテーマにダンス。歌から始まり、動画ではドラマ風の楽しい内容で皆笑っていました。生徒達の熱演に感動し、コメディー要素もあり編集も上手くテンポよく観ることができ、とてもおもしろかったです。もう一度観てみたいと思いました。スクリーンを利用し、ステージ上では2年生のダンスと見応えがありました。皆で力を合わせてステージを作りあげたのが伝わってくるようでした。休憩をはさみ、有志でダンスがあり、女子生徒2人による「んちゃ!」。生徒達はうちわ、サイリウム、手拍子とノリノリの中進んでいきました。有志フルート二重奏では、H先生とA先生の演奏。体育館に響く伸びやかな音色に感動。1曲目の「愛のあいさつ」では生徒達は揺れるサイリウムとペンライト。皆、静かに聴いていました。2曲目に魔女の宅急便から「海の見える街」。揺れる色とりどりの空間の中、先生2人並んで演奏。フルートの澄んだ音に皆聞き惚れていました。暗闇の銀色に光るフルートがとても綺麗でした。次に、生徒会企画「鬼滅のお札」。昼休みを挟んだ内容で動画とリアルで鬼を倒すためのお札を集めて解決と対決。皆楽しんでいました。保護者の方たちも来られ応援されていました。それぞれカメラやビデオで嬉しそうに撮影されていました。ステージプログラムの他にも、校内の教室を利用した会場内では、<学習室A>では図書委員会ににて「ブックリサイクル、図書委員の推し本紹介動画」、休憩スペースとカルチャー俱楽部「作品展示」がありました。ブックリサイクルでは古くなった本を無料で冊数制限無しで頂くことができました。可愛いデザインのビニール袋に入れてもらえてお持ち帰りでした。<学習室B>では美術部の「作品展示」と美術選択者の「作品展示」。<体育館>松橋西支援学校高等部上益城分教室「貼り絵」「家庭科作品」「美術作品」、美術・分教室「竹あかり」がありました。昼休みをはさみ、生徒会企画「鬼滅のお札」の解決編、校長先生のコメント、生徒会長コメントで締めくくられ青垣祭の1日目は終了しました。
青垣祭2日目。朝一番目のプログラムでは、“きずな月間プロジェクト~いじめの芽を摘む~いじめを予防するために”というのがありました。代議委員会によりシンキングエラーの振り返り、7月のきずな月間について発表がありました。より良い甲佐高校になるためにSNS、いじめについて考えてありました。いじめをやめる、止めるができるように考える時間でした。生徒達も静かに聴いていました。話し声も無く真剣な雰囲気でした。心に残った言葉は3年前の生徒達が作ったスローガン、立ち止まって考えて~私の言葉、私の行動~でした。もう一度皆で考えてほしいです。
発表が終わり生徒会企画「未成年の主張」。昔テレビであった“学校へ行こう”で人気の企画を再現してありました。生徒の中から6人の主張。1人目は「俺の誕生日だ!」、2人目は「S先生に言いたいこと」、3人目は「好きな人への告白」、4人目は「大人だって言いたいことがある」と奥さんへの感謝を歌にのせて先生の主張。5人目は「好きな人への告白」、6人目は「感謝の言葉と告白」。カーペンターズの青春の輝きにのせて生徒達も盛り上がり、ペンライトを振って楽しい雰囲気の中終了。勇気を出して主張した6人の方の言葉がストレートに心に残りました。次はアートパフォーマンス。「ライオンキング」より「愛を感じて」と「ハクナ・マタタ」。美術選択者で作ってあった舞台小道具が設置されていました。その後、器楽選択「バンド演奏・点描の唄」、音楽部バンド演奏「ツキミソウ」アンド「三原色」、有志バンド演奏「煮えたぎる鍋はいかが?」+アンコールで1曲“残酷な天使のテーゼ”。盛り上がりは最高潮へ!
昼休みになり、時折雨の気になる中、体育館周辺では育友会での飲み物販売、3年生の手作りガチャやキャンドルすくい、カルチャー部では昨年度産業文化祭で好評だっためだかすくい(その後、1年間校内で飼育されたもの)の他、今年度は新たに生徒と先生方有志での甲佐町内8店舗からの食品バザーも行われていました。生徒たちの元気な呼び込みの声もずっと聞こえていました。展示スペースへも金曜日より多くの方々が入っておられ、生徒たちの作品を見たり楽しんだりしておられました。分教室の生徒の皆さんも楽しんでいる姿がありました。
昼休み後生徒たちが集合しフィナーレへ。フィナーレムービーからの教頭先生や分教室主幹の先生の講評、全員合唱“Believe”、閉祭宣言へ。教頭先生の「一体感」という言葉がピッタリな2日間だったと思います。生徒と先生方、保護者と子ども達、甲佐高校と分教室。メッセージを届ける人と受け取る人、声援と拍手。「お互いをリスペクトしていくことが大事」という言葉が心に残りました。
この令和6年度の2日間の青垣祭開催にあたり様子を追ってみて感じたことは、土日曜日の一般開放、ステージプログラムやバザーの内容充実、生徒会、クラス、委員会及び松橋西支援学校高等部上益城分教室と皆の力を合わせて作り上げられていたことです。そして、甲佐高校のパンフレットに書いてある“夢実現~可能性への挑戦~”ということ、地域と密着した授業内容と生徒達と先生方の距離感の近さを感じました。
今後の甲佐高等学校の取組が充実したものになることが期待できる2日間でした。
たくさんの写真が高校ブログに紹介されています。合わせてご覧ください。
(ペンネーム ゆず)
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