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いじめ防止に関する取組 2学期の取組と3学期、次年度の志向 ~いじめのない、安全・安心で優しい教育環境づくりをみんなで~②

○心のアンケート~楽しい学校生活をおくるために~

 熊本県教育委員会作成の「心のアンケート」を実施し、一人一人の児童生徒の結果の分析を行いました。「いじめられたことがあるか」「いじめを見たり聞いたりしたことがあるか」という質問に対しては、全員が「ない」と回答しています。一方で、「学校でいやだと思うことがあるか」という質問に対して具体的に嫌だと思うことについて回答している生徒もいました。全員が先生に相談したいと書かれていたことから、担任や養護教諭が丁寧な聴き取りを行う等の対応を行い、いじめ防止対策委員で情報共有等を行いました。アンケート調査で発信があったサインを真摯に受け止めながら、日常的な観察を徹底するとともに、児童生徒がサインを出せる関係づくりや保護者との連携、相談窓口の周知をしていきたいと思います。

 

○第2回人権教育職員研修

 旧満州来民開拓団遺族会会長を講師に迎え、「『来民開拓団の真相』に学ぶ」をテーマに講演をしていただきました。特に印象に残ったのは、「部落差別をはじめ、あらゆる差別は、差別する側の問題である。差別は、あくまで差別する側の問題である。決して、差別される側の問題ではない。差別を対象者の問題ではなく、自分の問題としてとらえさせるためには、『差別する側』の問題として学習を展開する必要がある。『なぜ差別されるのか』ではなく、『人はなぜ差別するのか』という位置から、教育の中身を創造しなければならない。」という言葉です。講演を聴いた後に全職員で意見交換を行い、感じたことや考えたことを伝え合いました。

 

〇長期休業中の生徒指導及び自殺防止の取組

 児童生徒の自殺は学校の長期休業明けの時期に増加する傾向があることを踏まえ、以下の取組を行いました。

①子どものサイン発見チェックリスト(家庭用)の活用を長期休業の前後に行うことにより、家庭と連携して子どもの変化に気付けるようにする。

②「冬休みのくらし(小中)」「冬休みのすごし方(高)」でSOSの窓口として、学校と「24時間子供SOSダイヤル」等の相談窓口一覧の記載し周知することで、子どもや保護者が活用できるようにする。

③「冬休みのすごし方(高)」でいじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の活用について記載することで、必要なときに活用できるようにする。(高等部)

 冬季休業中も、必要に応じて家庭訪問や電話連絡を行いました。

 

○3学期、次年度の志向

 3学期は、2月に第3回いじめ防止対策会議、3月に第3回人権教育全体研修を予定しています。第3回いじめ防止対策会議では、今年度の取組と次年度の志向、学校いじめ防止基本方針の説明、各学部の気になる児童生徒の情報共有をします。また、第3回人権教育全体研修では、全職員で今年度の人権教育実践について話し合いをします。

 本校のいじめの認知件数は現時点では0件です。今後もいじめの防止に最大限力を注ぎ、いじめ0を続けられるように、児童生徒、保護者の皆様と信頼関係を築き、いじめ防止の取組を一緒に行っていきたいと考えています。

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