地学部

【地学部】京都大学の研究施設を見学

7月25日(土)、阿蘇にある京都大学火山研究センターの見学会に参加しました。

京都大学火山研究センターの見学会

 当日は生徒だけでなく保護者も参加し、第一高校から15名、濟々黌高校から12名の計27名が訪れました。この見学会は一般公募されているものですが、今回は高校生の参加者が多かったため、高校生向けの特別プログラムとして案内してくださいました。施設内では、最新の研究設備や機器を用いた具体的な研究内容について、わかりやすく解説していただきました。

立野の高野尾羽火山山頂の白い建物が京都大学火山研究センター

(震災遺構ミュージアムより)


 まずは「ダジック・アース」というソフトウェアを用い、地球を模した球状スクリーンを見ながら、大気の変化やプレート境界、火山・地震の分布などを学びました。

 続いて、古地磁気について学びました。磁鉄鉱を含む岩石は磁石に反応する性質があります。地磁気のN極とS極は逆になることがあり、これを「逆転」といいます。岩石中の磁鉄鉱は地磁気の影響を受けて方向が揃うため、古い岩石を調べることで、過去の地磁気の逆転の有無や、当時のおおよその緯度を知ることができます。今回は、岩石薄片を顕微鏡で観察する体験もさせていただきました。

岩石中の磁鉄鉱を観察する様子


 施設では、最新の研究機器も活用されています。大型ドローンを用いた火山ガスのサンプリングや、赤外線センサーによる火口内の写真撮影および温度計測などが行われているそうです。また、噴火に伴う空気の振動を観測する「空振計」についても見学しました。

  センターの1階には旧式の地震計が展示されており、水平・上下方向の揺れを記録用紙に自動で記録する仕組みを学びました。不動点を作るために1トンもの重りが吊り下げられている一方、現代の地震計は小型化が進み、コンセント不要で持ち運び可能なサイズになっていることには驚かされました。火山地帯ではマグマの上昇に伴う山体膨張を監視するために「伸縮計」が設置されていますが、その計測精度の高さにも圧倒されました。

 

最新の地震計に振動を与え、その波形を見る様子

伸縮計の仕組みについて説明を聞く様子

 最後は玄関前にて、溶岩の生成実験を見学しました。七輪の炭火で珪砂を入れた容器を加熱していくと、10分ほどで真っ赤な液体状の溶岩が生成されました。砂山の上にその溶岩を垂らすと、真っ赤な溶岩流となって流れ下り、水に入ると蒸気を上げて音を立てながら冷え固まりました。固まった溶岩は緑色をしていましたが、急冷されたものは細かいヒビ(冷却節理)が入り、非常に脆くなっていました。溶岩の生成だけでなく、冷却過程の違いによる生成物の違いまで深く学ぶことができました。

      七輪の中の様子      加熱はじめ       溶岩の生成(約10分後)

溶岩流の発生実験

溶岩の生成実験を観察する地学部の生徒・保護者の様子


 生徒・保護者ともに大満足の有意義な見学会となりました。大倉先生をはじめ、京都大学火山研究センターの皆様、貴重な機会をありがとうございました。