音楽部

【音楽部】初演「立ちつくす~2群の女声合唱と2台のピアノのための ~」

7月31日(金)の夜、熊本県立劇場コンサートホールにて、本年度音楽部委嘱作品「立ちつくす~2群の女声合唱と2台のピアノのための ~」を初演いたしました。8月1日(土)の県合唱コンクール(最終的には開催中止)が無観客での実施となり、ホール練習をコンクール会場であるコンサートホールで実施し、今回の委嘱作品の作曲者である土田豊貴先生、音楽部保護者の方々の前で披露することができました。               

5月末に今年度の全国大会・九州大会が全て中止となり、その時点で県立劇場では「歌唱」することが認められていませんでした。そのような状況の中、「立ちつくす」を合唱することが「夢」でした。           

6月に入り県立劇場でのコンクール開催が決定されました。その後は音楽室ではマスクを外しての合唱ができないことからくるストレスや、更なる感染拡大で発表の機会が奪われるのではないかという不安を感じながらも、この「夢」の実現のため、懸命に練習に取り組んできました。       

そして部活動再開時に誰一人辞めなかった3年生17名と、2年生21名、1年生20名の合計58名で、初演の日を迎えることができました。コンクールが大会前日に中止となり、出場予定だった他校の合唱部、特に最上級生のことを思うと非常に複雑な気持ちにはなりましたが、歌えることが当たり前では無いこととあらためて感じながら、「夢」であったこの曲を初演することができました。                  

      ”ここに立ちつくす私たちを、世界が、愛してくれますように。”

これは詩人長田弘さんの「立ちつくす」の一節です。ウィズ・コロナの時代において、この詩の世界観が満ち溢れることを祈念しながら、今後も活動していきたいと思います。

この曲は、来年3月29日(月)に開催される第40回定期演奏会で再演予定です。