学校新聞「いとでんわ第184号」発行にあたって
保護者の皆様、そして地域の皆様へ

 この度、4月に校長として赴任いたしました櫻井祐二です。日頃より、本校の教育活動にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

 さて、この学校新聞のタイトル『いとでんわ』を目にした時、創刊当時の先人たちがこの名に込めた様々な思いを想像いたしました。私なりに考えると、それはきっと、学校とご家庭、そして地域の皆様を1本の温かい「いとでんわ」でつなぎ、子供たちの成長を共に喜び、小さな変化にも気づき合えるような関係性を願ったのではないでしょうか。
もし、この解釈が違っていたり、詳しい由来をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひお教えいただけますと幸いです。

 近年、ICTの進化は目覚ましく、私たちの生活やコミュニケーションの在り方は大きく変わりました。芦北支援学校でも、iPadが1人1台整備され、子供たちの学びや学校での様子をよりリアルタイムに、そして多角的に共有できるよう、ICTを活用した情報発信や連携を進めています。例えば、保護者連絡アプリ「すぐーる」、学校WebページやGoogleアプリを通して、日々の出来事や学習の進捗を迅速にお伝えしたり、時には動画や写真で具体的な活動の様子をご覧いただいたりすることで、保護者の皆様と地域の皆様と学校との「いとでんわ」が、より太く、明確なものになると考えています。

 子供たちの学校や登下校の様子、ご家庭での変化など、どんな些細なことでも構いません。どうぞ、この「いとでんわ」を通じて、学校へお声をお聞かせください。私たち教職員は、皆様からの声に耳を傾け、ICTも積極的に活用しながら、子供たち1人1人の「Only One」の成長のために、きめ細やかな支援を続けてまいります。不安なこと、気になることがございましたら、いつでも遠慮なくご連絡ください。

 様々なツールを効果的に活用し、「いとでんわ」の糸をより太く、強くしていくことで、子供たちにとって最善の学びと成長の場を、保護者の皆様、そして地域の皆様と共に創り上げていきたいと願っております。地域に開かれた学校として、今後も積極的に情報発信を行い、地域の皆様との連携を深めて参ります。

県立芦北支援学校
校長 櫻井祐二

 

ブログ

校長室便り

令和7年度 芦北支援学校高等部訪問教育 入学式 校長式辞

式辞

 色とりどりの草花が咲き誇り、春の息吹が感じられる今日の佳き日に、くまもと芦北療育医療センターの皆様の御臨席の下、熊本県立芦北支援学校 高等部訪問教育の入学式を挙行できますことを心から感謝申し上げます。

 〇〇さん、御入学おめでとうございます。
芦北支援学校の在校生、先生たちはもちろん、くまもと芦北療育医療センターの皆様方も、〇〇さんの入学を心から楽しみにしていました。
 いよいよ、新しい高等部の学習が始まります。
「担任の先生は誰かな?」とか「高等部ではどんな勉強をするのかな?」 と、わくわくした気持ちでいるのではないでしょうか。
〇〇さんの「分かった」や「できた」ということが増え、「かがやく笑顔」がたくさん増えるように、先生たちが様々な学習を準備しています。
授業は、この病棟で今までどおりに行っていきます。
私たちは、〇〇さんが、得意なことを生かして、一つ一つできることを増やしたり、楽しみを広げたりしていくことを期待しています。
楽しい学習をするためには、何より〇〇さんが元気でいることが一番です。元気に学校生活を送っていきましょう。

 さて、関係者の皆様方、〇〇さんの高等部 御入学、誠におめでとうございます。皆様の想いや願いをしっかりと受け止めながら、私たち職員一同、精一杯、教育に取り組んで参りますので、関係者の方々にも御理解をいただき、私どもにお力をお貸しくださいますようお願い申し上げます。

 最後に、〇〇さんが笑顔溢れる学校生活を送られることを祈念して、式辞といたします。

令和七年年四月八日
熊本県立芦北支援学校 校長
櫻井 祐二

 

※訪問教育の入学式は、生徒1人1人に対して行いました。〇〇は、入学生の氏名になります。個人情報保護のため、このWebページ上では〇〇と表記しています。

令和七年度 熊本県立芦北支援学校高等部佐敷分教室 入学式 式辞

令和七年度 熊本県立芦北支援学校高等部佐敷分教室 入学式 式辞


 色とりどりの草花が咲き誇り、春の息吹が感じられる今日の佳き日に、御来賓並びに保護者の皆様の御臨席の下、熊本県立芦北支援学校高等部佐敷分教室の入学式を挙行できますことを、心から感謝申し上げます。

先程、入学を許可しました、七名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

皆さんは入学者選抜検査に合格し、今日から熊本県立芦北支援学校高等部佐敷分教室の生徒です。在校生、職員一同、今日の皆さんの入学を心から楽しみにしていました。

新入生の皆さんは、期待と不安が入り交じっていることと思います。一日も早く分教室での生活に慣れ、充実した毎日を送ってほしいと願っています。そして、様々なことに挑戦して、自分自身の将来の進路をしっかり考えてほしいと思います。


 さて、佐敷分教室では、目指す生徒像として、「個性・学力」「判断・行動」「協力・共生」を柱に挙げています。

 最初の「個性・学力」とは、生まれながらのありのままの自分を大切にし、社会に通じる様々なことを学ぶという力を身に付けてほしいということです。「学力」とは、「学ぶ力」と書きますが、何を学ぶのかということが大事です。それは、「人生を豊かにする様々なもの」を学ぶ力を付けていくと捉えてください。

 二つ目の「判断・行動」とは、その時々の状況やその時の自分自身の考えと併せて、行動に移すということです。行動することの一つには、言葉で表現する、手紙やメール等で伝えるということも含まれています。情報化社会である現在において、言葉の遣い方一つで、伝わり方も多様であることを認識して行動してほしいと思います。

 最後の「協力・共生」とは、仲間や先生方はもちろんのこと、様々な年代の方々、地域の皆様と力を合わせて、共に生きるということです。誰もがより生きやすくなるために、自分のこと、自分以外の人のことを、一つ目に挙げた「個性」を含めて理解してください。そして、時には、寛大な心をもって「共に生きる」ためにどうしたらよいか考えてほしいと思います。ぜひ、この三つのことを大切にして、三年間の学校生活を送ってください。


 さて、次の金曜日には、皆さんの入学を歓迎して、歓迎遠足が計画されていて、レクリエーションなどを通して、親睦を深めていきたいと考えられています。また、作業学習では、農園芸班、紙工芸班、手工芸班の三つに分かれて作業製品を作り、販売活動を通して、充実感・達成感を味わっていきます。楽しみにしていてください。


 保護者の皆様、本日はお子様の御入学おめでとうございます。これまで限りない愛情をもってお子様の成長を支えてこられた保護者の皆様に、心からお祝いを申し上げます。私たち教職員一同、保護者の皆様と連携をとりながら、お子様の成長のために全力を尽くして参りますので、御支援と御協力をお願い申し上げます。

 最後になりましたが、御来賓の皆様、本日は御多用の中、御臨席を 賜り、ありがとうございました。佐敷分教室は、本日、七名の入学生を迎えることができました。今後も佐敷分教室を温かく見守っていただき、御支援と御協力を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

 入学生の皆さんが充実した学校生活を送り、自身の夢や目標のために精一杯努力されることを祈念いたしまして、式辞といたします。


令和七年四月八日

熊本県立芦北支援学校長

櫻井 祐二