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今だから伝えたいこと~天高からのメッセージ(15)~

*週刊少年ジャンプ*

 こんにちは。2年2組担任、国語科、清水です。

 私は、『週間少年ジャンプ』が好きです。小学校2年生、7歳の頃から読み始め、毎週欠かすことなくおよそ30年購入・愛読していることになります。『ジャンプ』からは本当に多くのことを学びました。

『SLAM DUNK』や『ROOKIES』からはスポーツに向かう姿勢と熱を、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』からは人情と雑学を、『ろくでなしBLUES』からは男とは、友情とは、ということを学びました。ここ最近のジャンプの話題作と言えばやはり『鬼滅の刃』ではないでしょうか。社会現象と言えるブームとなり、『ジャンプ』の凄さ、素晴らしさを世に知らしめてくれました。ヒットの要因はいくつもありますが、私は登場人物の魅力について触れたいと思います。主人公である竈門炭治郎は、昨今の主人公には珍しく、どこまでも「優しく、良い奴」です。時として敵である鬼にすらも慈愛の念を示すなど、徹底して心優しい少年として描かれます。この炭治郎が作中多くの名言を残していますが、最も印象に残っているのが『悔しいなぁ 何か一つできる様になってもまたすぐ目の前に分厚い壁があるんだ』という台詞です。自分の成長を感じた矢先、すぐにまた壁にぶつかる。言葉にせずとも、人生の中で何度もこのような状況に立ち当たったことがあります。誰しもがそうではないでしょうか。この台詞が登場する場面は強い喪失感を伴うものでしたが、この後炭治郎は成長を続けます。彼が成長できたのは立ちはだかる壁から、己の力不足の痛みから逃げない勇気とひたむきさがあったからだと思います。

 また一つ、『ジャンプ』から学ぶことができました。ちなみ次に心に残った台詞は同じく炭治郎の『俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった』ですが、私は次男なので共感できずに悔しい思いをしました。

 

次のバトンは、同じ国語科で、尊敬する岩間先生にお渡しします。