校長室
   PTA総会 校長挨拶
    皆さんおはようございます。本日は大変お忙しい中、PTA総会にご参加いただき、誠にありがとうご  ざいます。
    昨年度から引き続き本校の校長を務めます、福田文子(ふくだあやこ)です。どうぞよろしくお願いします。新年度が始まって早くも3週間が経ち、季節は心地よい新緑の頃を迎えました。本年度、4月9日の入学式で新入生計46名を迎え、児童生徒171名となりました。昨年度途中から、本校の教育活動もコロナ禍前に少しずつ戻りつつあります。今年度は、様々な学校行事に制限を設けず保護者の皆さんや地域の皆さんをお招きし、子どもたちの頑張っている様子をご覧いただきたいと考えています。
    一方で、コロナ禍ではあまり聞かなかった感染症、例えばインフルエンザや溶連菌感染症、水疱瘡などが昨年度後半に見られ、一部の学級や学年で、閉鎖の措置を余儀なくされました。その際はご心配とご迷惑をおかけしました。本校には、様々な既往症を持っていたり、医療的ケアを必要としたりする児童生徒も在籍しています。子どもたちの「安全・安心」を最優先に考え、様々な行事の際は、その都度の感染状況等を注意深く見極め、「どのように工夫したら安心安全に実施できるか」を視点に、教育活動を進めてまいります。どうぞご理解いただきますようお願いいたします。
 さて、最近ウェルビーイングという言葉をよく耳にするようになりました。これは、Well(よい)とbeing(状態)が組み合わさった言葉で「よく在る」とか「よく居る」状態、つまり心身ともに満たされた状態を表す言葉だそうです。そして、興味深いことに、幸せでいるためには「心」と「体」の健康に加えて、もう一つ重要な要素があるのだとか。ハーバード大学で80年以上にわたり協力者(2000人以上)の幸福度と要因について調べた追跡研究によると、私たちの幸福と健康を高めてくれるのは『社会的なつながり』や『いい人間関係』なのだそうです。人間の幸福度、健康と直接的に関係があったのは、家柄、学歴、職業、家の環境、年収や老後資金の有無といったことではないというのです。
    ここに集う私たちの共通の願いは、「子供たちの幸せ」であろうと思います。子供たちの幸せ(ウェルビーイング)を高めるために、本校では今年度も、小・中・高とそれぞれのステージで、児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じて、仲間と共に活動し、共に学び合い、認め合い、「人とかかわること、人とつながることのすばらしさ」を感じられるような様々な学習や体験活動に取り組みます。
    また、PTA活動においても、「つなぐ」をテーマに活動をと・・PTA会長からお話がありましたが、昨年度、保護者さん同士が地域でつながる場がないといった声が聞かれました。一昨年度までのコロナ禍での様々な交流事業が中止された影響もあります。加えて本校には、荒・玉地区全域から、もしくはもっと遠いところから本校に入学されていることから、地域で保護者さん同士がつながることが難しいといった側面もあります。このことを踏まえ、学校もPTAの皆さんと協力して保護者さん方同士を、保護者さんと教職員をつなぐ機会を作れたらと思っています。
 本日は総会後、昨年度リクエストが多かった本校のキャリア教育についての話を、進路指導主事からさせていただきます。また、これも保護者の皆様からのリクエストが多かった「本校卒業生の保護者と在籍している児童生徒の保護者をつなぐ情報交換の場」を、今後PTAと連携して企画したいとも考えています。
 今年度も、子どもたちの明日の幸せのために保護者の皆様と協力して様々な取組を進めたいと思います。どうぞ本校の教育活動へのご理解とご協力をお願いし挨拶に代えさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い致します。
                                  県立荒尾支援学校長


 
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