羅針盤 夢を持って、世界とつながれ

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育友会総会あいさつ

育友会総会あいさつ

H29年4月30日

 本日は、日曜日ということで、いろいろなご予定があったかもしれませんが、育友会総会に参加いただき感謝申し上げます。
 私は、今年度の定期異動で本校の校長を拝命しました平田と申します。私を含め10人が転入しました。よろしくお願いします。

 はじめに、生徒の様子を紹介したいと思いますが、学習に部活動によく頑張り、落ち着いた生活を送っているところです。牛高伝統のあいさつもいいです。立ち止まって大きな声で挨拶をしてくれます。雨の中、保護者の皆さんも窓をあけてあいさつをしていただきます。1年次生も入学式から宿泊訓練、そしてハイヤ祭りと強行日程でしたが、よく頑張ってくれたと思います。
 先日の牛深ハイヤ祭りでは、全校生徒、全職員がハイヤ祭りのオープニングを飾るハイヤ大橋からのハイヤ踊りを披露しましたし、多くの生徒がボランティアとして祭りを支えてくれました。地域の皆様からのお褒めの言葉をいただくとともに期待の大きさを感じました。各行事等での生徒の活躍は本校のホームページで紹介しておりますので、是非見ていただければと思います。

 次に本校の教育目標についてお話しをします。本校は、牛深高校と河浦高校で培われた歴史と伝統を継承しつつ、新生牛深高校として普通総合学科を有する学校としてスタートし、今年で3年目を迎えます。3学年がそろい本年は新生牛深高校がその基礎を固め躍進する年です。
 学校として、生徒一人一人の力を引き出し、伸ばし、進路希望を実現させること、また、心豊かなたくましい自立した人間に育てること、そして、保護者・地域の信頼を得、生徒がここで学べて良かったと言われる学校をめざすことを目標としています。
 本校には、生徒のために一生懸命になれる先生方がそろっています。先生方の数も多く、生徒一人一人に寄り添ったきめ細かい指導ができる先生方ばかりです。チーム牛高で一丸となって、どこにも負けない愛情で頑張る所存ですのでよろしくお願いいたします。
 また、生徒たちの成長のためには保護者、地域、学校がお互い協力・連携して行くことが大切です。2週間後には体育大会を実施しますし、今後、高校総体、総文祭と体育・文化両面で生徒たちが活躍する場面が続きます。本日の育友会総会をはじめ、是非多くの皆様に学校行事等に足を運んでいただき、激励と応援をお願いします。
 終わりに、今後とも本校の教育活動へのご理解、ご協力をいただくようお願い申し上げ、あいさつとします。

天草地区体育大会 選手激励会

天草地区体育大会 選手激励会
平成29年4月27日

天草地区高等学校体育大会は歴史と伝統のある大会。昨年、この大会は熊本地震の影響でなかったと聞いている。3年次生にとっては、最初で最後の大会という人もいるかと思う。どうか昨年の分まで、思い出深い大会にしてもらいたい。

皆さんの練習の様子も見せていただいた。体育館でグラウンドで、先生方の指導のもと、汗にまみれながら練習している。それを見ながら、頑張っているな。牛高を元気にしてくれているなと感謝の気持ちを感じている。試合が終わった次の日から、黙々とサーブの練習をする人、走る人、バーベルを上げている人、一生懸命の姿はかっこいいし、感動する。頑張っている皆さんだからこそ、是非、全力を出し切って欲しい。応援する人も全力で応援して欲しい。

今年の生徒会のテーマは「Step to the Future」(未来への前進)。新生牛深高校の未来を自分たちの力で切り開いて誇れる牛深高校をつくろうというものです。何事にも挑戦し、自分で自分の限界をつくらず、ステップアップしていこうというものです。

ある本に、こんなことが書かれていました。
『もし君が、負けると考えるなら、君は負ける
もし君が、どうしてもと考えないなら、何一つ成功しない
もし君が、勝ちたいと思っても勝てないかもしれないと考えるなら君に勝利はほほえまない
もし君が、いい加減にやるなら、君は失敗する
成功への道のりは、君の意思によって始まる。必ずできるという信念が大切だ。』

天草地区大会で、南風ならぬ牛高旋風を巻き起こし、優勝を目指して頑張って欲しい。本大会を通して、皆さんの絆がより深まり、誇りがより高くなることを願っています。選手宣誓をしてくれたサッカー部主将をはじめ、7競技の選手を牛深高校代表の選手として認める。皆さんの健闘を祈る。

第98回全国高等学校野球選手権熊本大会選手激励会 校長講話

第98回全国高等学校野球選手権熊本大会選手激励会 校長挨拶

平成28年7月1日(金)


◎今年のKAB熊本朝日放送の応援ソングは植田真梨恵さんの「ルーキー」、軽快な音楽とアメコミ調の編集で記憶に残ります。(7月1日のKAB熊本朝日放送「くまパワ 」に出演するらしい。)


◎今年で98回目の開催となります。藤崎台野球場も今度の地震によって少なからず被害を受けています。個人的な話になりますが、藤崎台には随分足を運んだ記憶があります。私の中で2つの「藤崎台野球場」にまつわる「伝説」があります。春の大会の準決勝?が「八代高校」vs「天草高校」となった試合があります。熊本市内の高校でもなく、私立の高校でもない2校の激突に興味がそそられました。春のうららかな一日をのんびりと楽しむつもりで、バックネット裏から、観戦していました。そんな春の陽気を切り裂く打球を放つ選手がいました。高々と舞い上がった白球は左中間スタンドのクスノキ付近に吸い込まれていきました。びっくりしました。高校生の飛距離を遙かに超えています。その選手は途中からリリーフに登場、コントロールは悪いのですが、むちゃくちゃボールが速い。後にプロ野球で大活躍する秋山幸二さんです。八代高校出身です。

 「弾丸ライナー」という言葉があります。「セカンドが飛びついた打球がそのままライトスタンドに突き刺さった。」という伝説を残した選手がいます。ただし、バットのどこでボールを捉えていたのかを確認するため、その選手はバットをもったまま一塁まで走って監督から怒られたそうです。あのイチロー選手が、唯一天才と認めたバッター、広島カープの前田智徳さんです。熊本工業出身です。

 今年のチームは「ここ数年では1番力があるという噂です。3年生の5人全員が1年生の時からレギュラー。この経験が練習でも堂々とした態度に現れています。しっかり守って、少ないチャンスをものにしていくのが牛深のモットー。固い結束で結ばれた5人の3年生が下級生を引っ張り夏の勝利を掴んで下さい。」チーム紹介を引用させてもらいました。

 最後に「高校野球の舞台には魔物が棲む」という話があります。ありえない逆転や、想像を遙かに超えたドラマチックな場面が、1世紀(100年)にも渡って、いつも展開したからでしょう。

 ただ、こんな言葉を遺した人もいます。

 
「甲子園には、魔物なんて棲んでいない。もしも、棲んでいるとしたら、お前たちの心の中にいる」
 昨年の夏に勇退した横浜高校・渡辺元智(わたなべ もとのり)監督
 春夏通算5度の甲子園優勝。ソフトバンク松坂をはじめ、プロ野球界に数々の教え子を送り込んできた名将である。指導した主な選手は、松坂大輔・涌井秀章・筒香嘉智など数え上げたらきりがない。

 藤崎台県営野球場、県営八代野球場、山鹿市民球場3カ所に別れて大会が開催されることになっています。野球部の皆さん、どうか、非常心で唯一無二の一球を追いかけて、思いっきり泣ける「夏の思い出」、それぞれの「伝説」をつくって下さい。


平成28年度 体育大会講話

平成28年度 体育大会 校長挨拶
「チャレンジ ~新たな目標を抱け~」
平成28年5月8日(日)


●4月14日以降の一連の地震により、甚大な被害が生じました。多くの尊い命が失われ、多くの住宅が倒壊しました。改めまして、この地震で犠牲になられた全ての皆様に対し、謹んで哀悼の意を表します。また、被災されたすべての方に心よりお見舞い申し上げます。そして、お忙しい中、本日ご来校いただきましたご来賓の皆様、地域の皆様には、深く感謝申し上げます。まことにありがとうございます。

●この地震、震災でそれまでのありふれた日常は一変しました。学校の施設、設備、教室に被害が出て体育大会も中止にせざるを得なくなった学校もたくさんあります。君たちにこの大会をとおして次のことを感じ、考えて欲しいと思います。

◎あたりまえの日常はかけがえのないものである。

◎「健康・友人・家族」そして「故郷」
 失ってしまって、その価値がかけがえのないものであったことを知る。
 幸福とは、あたりまえの日常そのものである。


◎今私たちができること
 ①関心を持つこと
 ②今自分ができることを冷静に見つめること
 ③あたりまえの日常を、友人・家族と共有して大事にすること


◎ドイツの哲学者フリードリッヒ・ニーチェの言葉を紹介します。

 一緒に黙っていることは素敵だ。
 もっと素敵なのは、一緒に笑っていることだ。
 二人以上で、一緒にいて、同じ体験をし、共に感動し、泣き笑いしながら
 同じ時間を共に生きていくのは、とても素晴らしいことだ。

●今日の大会は、これまで練習してきた成果を発揮できる機会、舞台であります。「あたりまえの日常」がかけがえのない「幸福」であることをしっかりと感じながら、仲間と共にその磨いてきた技と力をかけがえのない友人と家族の前で披露してください。


●一人一人の力は、微力ではありますが、決して無力ではありません。君たち一人一人の笑顔と今日の一日が勇気と元気を与えることのできる大会となる事を祈念して、挨拶といたします。

平成28年度 天草地区大会選手推戴式講話

 
平成28年度 天草地区大会選手推戴式 校長講話

「幸福とは」

◎あたりまえの日常はかけがえのないものである。
幸福とは、あたりまえの日常そのものである。
◎「健康・友人・家族」そして「故郷」
 失ってしまって、その価値がかけがえのないものであったことを知る。
◎私たちは試されている。
◎何ができるか?
 「微力だが、無力ではない」
 東日本大震災の時、災害救援ボランティアプロジェクトを立ち上げた学生のことばです。そして、早稲田大学でボランティア活動をすすめる言葉が残っています。

  特別な技術をもたない私たちが現地で活動をするうえでは、自らの非効率さや矛盾に直面することがあります。状況によって、現地の期待に必ずしも応えられないこともあるのです。
 しかし現地に赴く者がひとり増える毎に、その一人が行った活動によって、被災地の復興に少しでもつながるはずだと考えています。また、若者が現状を見て、感じて、行動することは、これからの日本社会にとって重要な礎になると信じています。ぜひ、皆さんは、長期的に関心を持ち続け、必要とされていることを理解したうえで、ボランティアに臨んでください。

◎「健康・友人・家族」そして「故郷」
 多くのものを失ってしまったことを毎日のテレビの報道をとおして理解します。そして今、失ってしまったものの価値がかけがえのないものであったことを知ります。
◎今私たちができること
 ①関心を持つこと
 ②今自分ができることを冷静に見つめること
 ③あたりまえの日常を、友人・家族と共有して大事にすること