校長室からの風(メッセージ)

門松を立てる

門松を立てる ~ 2学期終業式 ~

 
 多良木高校の正門に立派な門松が立ちました。1221日(木)、PTA有志の方々が朝から多良木町の山に入り竹を伐り出し、一日がかりで作業をされました。最後は野球部員も手伝い、午後4時には高さ3mの門松が完成しました。

 門松は、新しい年の神様が天から降りて来られる目標(「依代」(よりしろ)と言います)となるもので、正月飾りの代表です。竹が空に向かって伸びています。冬でも枯れない青々とした常緑樹の松の枝が飾られています。春を呼ぶ梅の木の枝も供えられています。「松竹梅」の縁起物がそろっているのです。さらに、赤い実の南天やカラフルな葉牡丹も添えられていて華やかです。伝統のものには意味があるのです。これで、私たちの学校も新年を迎える準備が整いました。

 翌日の1222日(金)は2学期の終業式です。夏の盛りの8月25日に2学期は始まりおよそ4か月、様々な行事を経て終業式の日を迎え、感慨深いものがあります。終業式の校長講話では、まず、神奈川県座間市のアパートで9人もの命が奪われた事件の報道を通して、ネット世界の闇の恐ろしさに言及しました。情報モラル、そして情報を正しく取捨選択、発信できる情報リテラシーの育成は学校に大きな責任があります。

 さらに、「誤りを指摘してくれる友達はいますか?」と問いかけ、誤りを指摘してくれるような友達こそ、真の友達であることを語りました。他者からの注意、助言を素直に受け入れられるかどうかで、皆さんのこれからは変わっていくこと、心の柔軟性がある高校生はより良い方向にきっと変わっていけることを伝えました。間もなく年が変わります。自分でも気づいている欠点、短所、悪い癖などを矯正していくには絶好の節目だと思います。

 皆さん、良いお年をお迎えください。