校長室からの風(メッセージ)

旅立ちの日に ~ 第70回卒業証書授与式

旅立ちの日に ~ 第70回卒業証書授与式 

 平成30年3月1日(木)、夜半の雨も朝方には上がり薄日も射しはじめる中、午前10時から多良木高校「第70回卒業証書授与式」を挙行しました。

 卒業生67人、一人ひとりの氏名を読み上げながら、手漉き和紙の卒業証書を壇上で手渡しました。笑顔、涙顔、緊張した顔、恥ずかしそうな顔と様々な表情を見つめていると、この三か年を思い起こします。豊かな可能性を秘めた高校生の力を十分に引き出すことができたのか、開花させることができたのかと自問すれば、内心忸怩たる思いになります。もっと多良木高校ならではの教育、今の多良木高校だからこそできる教育が十分にできただろうかと反省の念にかられます。

 しかしながら、前途洋々の若人の姿に接していると、きっとこれから飛躍、成長していってくれるだろうとの希望に包まれます。人生の新しい段階へと進む瞬間の初々しさが、人を輝かせます。

 大人にならないとわからないことがあります。一方、大人になってしまったら、わからなくなることもたくさんあるのです。卒業生の皆さんが今持っている瑞々しい感受性、正義感、理想を失わず、学び続けてください。 

 自分たちで選んだ式歌「旅立ちの日に」の歌声を響かせ、3年生67人は最後の学年にバトンを渡し、多良木高校を卒業していきました。

 「今始まる 希望の道     今日までありがとうね

  思い出の校舎と別れを告げ  今新たな 扉開き

  はるかな年月経て      つぼみから花咲かせよう

  つぼみから花咲かせよう」  

                      (作詞・作曲 川嶋あい)