最後の強歩会
11月9日(金)、最後の強歩会
「みんなで歩く、ひたすら歩く、多良木高校最後の強歩会、出発!」と声を掛け、私がスタートの号砲を撃ちました。朝7時50分、正門から65人の生徒が歩き出しました。体調不良で二人の生徒が出場を見送りましたが、チェックポイントの補助を務めることになりましたので、最後の学年67人全員が強歩会に参加したことになります。私も最後尾から歩き始めました。
学校を出て北の多良木町黒肥地方面へ向かいます。出発した頃は小雨が降っていましたが、次第に雨はやみ、天候は回復傾向です。六百年前に建造された茅葺きの楼門(県指定文化財)のある第1チェックポイントの王宮神社(2.3㎞、多良木町黒肥地)では、氏子さんによって秋祭りの準備が行われていました。里城大橋で球磨川を右岸に渡り、多良木町から県道33号を人吉方面へ進みます。第2チェックポイント覚井観音堂(7.2㎞、あさぎり町須恵)では、地元の方の御好意でお堂を開けてあり、檜の一木造の十一面観音像が私たちを迎えてくれました。第3チェックポイント植深田観音堂(10.2㎞、あさぎり町深田)は高台にあり、球磨川のきらめく水面を眼下に眺められました。
めいはた橋で球磨川を左岸に渡り、橋の下の芝生広場が第4チェックポイント(10.7㎞、あさぎり町深田)です。ここで昼食。保護者の方々が給水のお手伝いに来ていただき感謝です。生徒はまだ元気で、男子は走り回るほどです。昼食休憩後、午前11時30分に出発し、球磨川の土手沿いの道を多良木町方向へ帰っていきます。後半は次第に先頭と後尾の距離が離れていきます。女子生徒の中には弱音を吐く者も見られました。第5チェックポイントの中島橋(15㎞、あさぎり町須恵)を過ぎると、遠くに多良木高校の体育館が見えてきました。なかなか近づいてきませんが、止まらない限り一歩一歩に近づいているのです。
さすがは3年生。最後尾の女子生徒2人も一度も止まることなく、想定時間より早い午後2時15分には多良木高校正門にゴール。私も一緒にゴール、達成感に満たされました。沿道の住民の方や交通整理の保護者の方の温かい応援を受け、一件の怪我も事故もない最後の強歩会となりました。
多良木高校のゴール(閉校)も近いことを改めて実感します。
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄