校門前での町長選挙候補者の演説
校門前での町長選挙候補者の演説
~ 多良木高校型主権者教育 ~
多良木町町長選挙が1月31日(火)に告示され、現職と新人の二人が立候補され、2月5日(日)投票日まで選挙戦が始まりました。4年に一度の地元の首長を選ぶ大事な選挙です。この機会を生かし、18歳選挙権を有している3年生に町長選挙との接点を持たせ、主権者意識を高めたいと考えました。そこで、両陣営に主権者教育の趣旨を説明し協力をお願いしたところ、快諾いただき、告示日の午後、多良木高校校門前において、両候補者による演説が行われることとなりました。
多良木高校3年生64人のうち多良木町町長選挙有権者は20人です。しかし、町長選挙候補者の生の演説を聴く機会は恐らく初めてであり、これから地域の担い手として成長していく3年生には貴重な体験となります。
当日は卒業考査最終日で、3年生は午前で放課となり、校門付近に希望する生徒およそ40人が集まりました。校門と町道を隔てたスーパーの駐車場から新人、現職の候補者がそれぞれ15分間、「若い世代への期待」や「2年後に閉校する多良木高校施設の利活用」等について生徒たちに熱く訴えられました。演説を聴く生徒たちの表情は真剣で、聴き終えて「貴重な機会となった。」「もっと具体的な政策を聴きたい」などの感想を述べていました。
近年、若い世代の投票率の低下が問題となっています。「政治には関心がない」、「どうせ自分が一票入れたところで変わらない」等、関心の低さや主体性のなさが指摘されています。日頃から、私は、生徒たちに「未来を変えるかもしれない力を君たちは持っている」と語っています。そして、先ず身近な問題から関心を持つこと、さらに自分が生まれ育った故郷にどうあってほしいのか思いを選挙であらわしてほしいと願っています。
学校で学んだことをいかに社会とのかかわりにつなげていくかが大切です。そのためには、今回のような実際の選挙と関わる場を設けることは学校の役目だと思います。地域の方々と一緒になって若い主権者を育てていきます。多良木町町長選挙において多くの「青き一票」が投じられることを期待します。
多良木高校校門で町長選挙候補者の演説を聴く3年生
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄