校長室からの風(メッセージ)

限りある時間の中で ~ 高校総体1

限りある時間の中で ~ 高校総体その1

 

 高校に入学し、自分の好きなスポーツの部活動に入って練習を始めた頃は、高校生活も部活動も無限に続くような感覚を持っていたことでしょう。記録が伸びない、上達しない等、壁にぶつかり悩んだ日、あるいは勉強との両立で苦しんだ日もあったことと思います。しかし、どんな時間も有限です。限りがあるのです。このチームメートといつまでも部活動に打ち込んでいたいと思っていても終わりは来ます。高校に入学しておよそ2年2ヶ月後に3年生として県高校総体を迎えることになります。

 今年の県高校総体は、熊本地震の影響で、会場も分散しての開催となり、本校からはサッカー、陸上、バスケットボール(男子)、バレーボール(女子)、ソフトテニス、アーチェリー(女子)の6種目に参加しました。

 5月29日(日)に先行開催されたサッカー1回戦(大津高校運動場)は熊本高校と雨天のもと泥だらけの試合となりました。それでも選手達はフェアプレーで戦い抜き、惜しくも敗れました。試合終了後、水たまりのグラウンドに膝をつく選手達を見て、もっと良いコンディションでさせたかったと無念の思いに包まれました。6月3日(金)から全面的に総体が始まり、バスケットボール男子の1回戦(玉名高校体育館)は力が拮抗している八代清流高校と熱戦となり、応援していて力が入りました。リードして迎えた第4クォーターで逆転されて悔しい敗戦。号泣する3年生選手の姿が印象的でした。

 そして女子バレーボールは、6月3日(金)の1回戦に快勝し、翌4日(土)に第1シードの鎮西高校と対戦しました(秀学館高校アリーナ)。強豪相手に第1セットでは16点も得点し、練習の成果を十分に発揮しました。しかし、試合後3年生は涙を流しました。試合に関して悔いはなかったかもしれませんが、このチームでもうバレーボールができない悲しさに襲われたのでしょう。

 負けたことで多くのことを学ぶことができるのがスポーツです。そして、高校総体が終わり、どんな時間も限りあることを生徒達は実感したことでしょう。

                   (女子バレーボール1回戦)