校長室からの風(メッセージ)

選手宣誓 ~ 第100回全国高等学校選手権大会熊本大会

 選手宣誓 ~ 第100回全国高等学校野球選手権大会記念熊本大会

 「宣誓!」、出場61チーム(参加校63校)の校旗を持つキャプテン達に半円に囲まれ、多良木高校野球部主将の平野光君の選手宣誓が始まりました。

 「フレンドシップ・フェアプレイ・ファイトの精神が受け継がれ、高校野球は歴史ある100年を迎えました。今、我々はその檜舞台に立っています。各学校の野球環境はそれぞれ違いますが、家族・仲間・学校・地域への感謝の思いは同じです。                                  

 今年度で多良木高校野球部は歴史に幕を閉じます。しかし、高校野球の精神や地域への感謝の思いは、必ず次の100年に繋がっていくものと確信しています。この記念すべき100回大会に参加できる喜びを胸に、私たちは一戦一戦、全力で力一杯戦っていくことを誓います。                                                          

平成30年7月1日 選手代表 熊本県立多良木高校野球部主将 平野光 」


 県営藤崎台球場全体から大きな拍手が沸き起こりました。落ち着いた態度で、一つひとつの言葉に思いを込めた選手宣誓でした。平野君は、見事に大役を果たしたのです。                                    
 夏の青空の下での第100回全国高等学校野球選手権大会記念熊本大会の開会式。今年度で閉校する多良木高校にとって「最後の夏」です。熊本県高等学校野球連盟の格別の計らいによって、多良木高校野球部は第100回記念大会の名誉ある選手宣誓の指名を受けたのです。抽選会でこのことを知った主将の平野君の緊張は最高潮に達したことでしょう。しかし、彼はすぐに「しっかりやろう」と覚悟を決めます。そして、野球部の齋藤監督、高山部長等と相談しながら、「100年の歴史」、「これからの100年」、「感謝」などをキーワードに宣誓文を創り上げていったのです。

 6月28日(金)の多良木高校での野球部推戴式においてリハーサルを行いましたが、その堂々とした態度に私は本番でもきっと大丈夫との確信を得ました。
その期待通りの誠に立派な宣誓でした。大舞台で輝く平野君の姿をバックネット裏のスタンドから私は眩しく眺め、感無量でした。

 

      竹下文則 熊本県高野連会長の前で宣誓する平野主将