多高野球部が愛される理由 ~ 野球部の地域貢献
多高野球部が愛される理由 ~ 野球部の地域貢献
毎夏、多良木町と交流している北海道の南幌町(なんぽろちょう)の小学生10人が来町し、本校にも宿泊します。本校にとっても毎年恒例の行事となっています。そして、この交流事業で大活躍するのが野球部です。
7月30日(日)、多良木町の中心部から北の山間部に向かって車で15分ほど走り、休校中の宮ケ野小学校校舎を訪ねてみました。この日は南幌町の小学生と多良木町の小学生の交流会が予定されていて、多良木町役場の方々が山女魚の塩焼きとそうめん流しの昼食の準備を行っておられました。そして本校の野球部員がそれを手伝っていたのです。18人の選手は野球のユニホームを着て、6人の女子マネージャーは学校の体操服で、それぞれ動き回っていました。そうめん流し用の竹筒を作ったり、小学校前の渓流で山女魚の血を抜いて洗い竹串をさしたり等、活発に立ち働いていました。その健気な様子を見て、私は思わず笑顔となりました。「高校生のみんながよくやってくれていて、感謝です。」と役場の方から御礼の言葉もいただきました。
夕方、本校のセミナーハウスに会場を移し、女子マネージャーがカレーライスを作り、両町の小学生の夕食会。夜は本校の体育館で野球部選手たちも交じってのビーチボールバレーのレクリエーション。「こんな経験は多良木高校野球部ならではだね。」と私が声を掛けると、生徒たちは笑顔で「はい」と返事をしました。
本校野球部の齋藤監督は多良木町の社会教育指導員を務めておられるため、積極的に野球部員にボランティア活動を呼び掛けられます。南幌町の小学生との交流行事をはじめ町の文化祭や科学展(サイテク祭)の設営準備、公園の清掃活動、町の駅伝大会への参加など年間を通して野球部員が地域のために身体を動かし、汗を流しています。
他者のため、公のため、無償の気持ちで働く野球部の生徒たちは輝いています。その姿を知っている地域の方々が、いざ大会となると本校野球部を応援するために球場に駆け付けてくださるのです。多良木高校野球部が地域に愛される理由は日頃の活動にあると思います。
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄