校長室からの風(メッセージ)

「体力向上優秀実践校」受賞

「体力向上優秀実践校」受賞 ~ 最後のクラスマッチ・駅伝大会

 

 1219日に百人一首とバレーボールのクラスマッチ、そして翌20日に駅伝大会を開催しました。駅伝は、男子が1区間4.2㎞、女子が1区間3.5㎞を走り、男女混合5人編成で1チームつくります。全体で12チームが参加し、学校及びその周辺道路のコースで競いました。体育の授業で冬季は持久走があり、その成果発表の場として毎年駅伝大会を行っています。多くの保護者の方が大会に協力され、コースの各ポイントに立っての交通指導、そして競技後に全員で楽しむ豚汁作りに取り組まれました。

 持久走を苦手とする生徒は少なくありません(特に女子)。しかし、生徒達は苦しい表情を浮かべながらも自分の役割を果たして次の走者に襷を渡し、最終走者のアンカーをチーム全員で迎える光景は誠に爽やかでした。日頃から交流のある近隣の保育園児も応援に駆け付け、歓声が響き渡りました。

 出場した選手全員が走りぬき、達成感を覚えながら全員での豚汁の昼食となりました。私たち職員も頂いたのですが、肉や野菜など豊富な具材に加え、お母さん方の「愛情」という調味料が入った味は絶品で、身体が温まりました。

 さて、先月、熊本県教育委員会から「体力向上優秀実践校」表彰を本校は受けました。2年前に続いての受賞です。この賞は、生徒達が毎年1学期に受ける8項目の体力・運動能力テストの記録が良好であること、そして学年進行に伴い順調に伸びていることが評価されます。現在の3年生は、男子が8項目全て、女子も5項目で県平均・全国平均の記録を上回っています。

 「体力向上優秀実践校」受賞の理由は大きく三つあると思います。一つは、体育の授業及びその成果発表の場である体育的行事が充実していること。二つ目は、体育系部活動への生徒の加入率が高いこと。そして三つ目は、生徒一人一人が健康を意識し自己管理できていることだと考えます。

 多良木高校最後の学年の生徒達は平均の高校生よりはるかに体力・運動能力を有しています。高校3年間、いや学校生活12年間で彼らは人生の土台を築き上げたのです。そのことをとても頼もしく思います。 

             校内駅伝大会 走り出す1区の選手