校長室からの風(メッセージ)

多高生の青春物語 ~ エンジョイ多良木デイ

多高生の青春物語

~ エンジョイ多良木デイ ~

  「うーん、この生徒にはこんな面があったのか」と、ステージで歌や演技など次々とパフォーマンスを繰り広げる生徒たちを目の当たりにして、何度もうならされました。生徒の学習及び文化部の活動の成果発表の場として2月4日(土)に行事「エンジョイ多良木デイ」を開催しました。3年生を送る予餞会も兼ねました。ステージ発表も展示もすべて第1体育館で行い、昼食は保護者のご協力を得て、全員でカレーを教室でいただきました。館内はストーブが必要な寒さでしたが、プログラムが進むにつれ、生徒たちの熱気が充満しました。

  開会宣言を兼ねた書道部のパフォーマンスから始まり、音楽選択者による計12曲の歌が披露されました。クラスで、グループで、デユェットで、そしてソロと変化に富み、いずれも生徒たちは生き生きと歌をとおし自分を表現していました。1年生の男女のデユェット歌唱は笑顔があふれ、歌う楽しさが聴く者に伝わり、最も歓声があがりました。また、ボランティア部の労作である全校生徒及び職員による手話による合唱ビデオ、保健委員会のリラクゼーションビデオ、2学年のインターンシップ(職業体験)発表、茶道部のお点前実演と多彩なプログラムが続き、観覧していて時間が短く感じられました。

  その後の有志発表では、バンド、漫才、ダンスがあり、それぞれ生徒の個性が輝いていました。そして、午後の2年1組の劇は観る者を抱腹絶倒させるもので、ストーリーはよくわからないのですが、場面ごとの面白さで勝負というものでした。この劇のためにセミナーハウスで合宿して準備したというクラスの気迫が込められていました。

  圧巻はフィナーレの全校合唱です。東日本大震災を背景に生まれた「群青」、友へ感謝の気持ちを伝える「マジありがとう」、そして「校歌」です。卒業を控えた3年生は感極まっている様子でした。全校生200人の歌声が胸にずしりと響き、歌の力に感嘆しました。多高生の明るさ、純粋さなど青春の輝きを眩しく感じた一日でした。


                     フィナーレの全校合唱