気持ちをひとつに ~ 県高校総体を振り返って
気持ちをひとつに ~ 県高校総体を振り返って
「多良木高等学校!」と場内アナウンスがあった時は、さすがに感無量の気持ちとなりました。6月1日(金)、一万人を超える大観衆が見守る中、「えがお健康スタジアム」(熊本県民総合運動公園)で県高校総体総合開会式の入場行進。全80校参加の中で72番目の行進でした。旗手の荒川君(陸上競技)が先頭、次に私をはじめ5人の教職員、そして陸上、サッカー、野球の生徒達30人が続きます。最も外側を歩く生徒たちは「一生多高生 ありがとう 多良木高校 ~ 96年間の思いと共に」の横断幕を手に歩きました。盛大な拍手を受けながらの行進に気持ちは高揚しました。教職員と生徒が気持ちを一つにして、96年の多良木高校の歴史を飾る行進ができたと思っています。
総合開会式の興奮の余韻も冷めやらぬまま、私は各競技会場の応援に回りました。何処でも、最後まであきらめずに全力で競技する多高生の姿が見られました。
女子バレーボールはぎりぎりの人数6人で試合に臨み、見事に初戦は勝利。2回戦は最後まで接戦を演じ、惜しくも涙を呑みました。男子バスケットボールも初戦突破。2回戦は熱戦となりましたが、及びませんでした。女子バレーボールも男子バスケットボールも目標のベスト16進出にはあと一歩届きませんでしたが、全力を出し切ったと思います。また、アーチェリー部の2人もベストを尽くしました。他の競技会場から離れた場所にあり、選手も観客も少ないのですが、自分で選んだスポーツへの誇りを持って堂々と競技する姿は爽やかでした。
そして、陸上競技では、それぞれが自己ベスト記録を目指し懸命に走る姿が胸に迫りました。他校の選手に遅れをとっても、自分との闘いに勝つという思いでゴールに向かって走り続ける姿こそ、アスリートの魂だと感じました。男子4人の1600mリレーでは、走り終えて倒れ、しばらく起き上がれない選手もいました。連日、気温が30度に達する過酷な環境の中、限界に挑む高校生のエネルギーに圧倒される思いでした。
県高校総体は高校生にとってスポーツの祝祭です。6月1日(金)から4日(月)までの4日間、私もこの祝祭の渦中にあったことの幸せをかみしめています。
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄