校長室からの風(メッセージ)

保育園児のみなさんからの卒業生へのエール

       育園児のみなさんからの3年生へのエール
 「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)」。『星の王子さま』(サン・テグジュペリ作)の有名な冒頭です。保育園児たちの健気な歌、一生懸命のダンスを見ているうちに、ふとこの一節が思い浮かびました。

 2月26日(月)午前、同じ多良木町内にある光台寺保育園の園児たち二十名ほどが多良木高校にやってきてくれました。同園の園児たちのことは、この「校長室からの風」にこれまで何度か登場していますが、日頃から様々な交流があります。先ず、本校の福祉教養コースの生徒にとって保育実習の場所です。そして体育大会の時に交流プログラムで出場してもらっています。また、光台寺保育園側からは、季節ごとの遠足で来校し陸上グラウンドを駆け回ったり、野球場の外野の芝生で遊んだりする場所になっています。さらに、園児たちの工作物を本校の玄関に展示しています。

 今回は、卒業を控えた3年生に対して、日頃練習している歌とピアニカ演奏、そしてダンスを園児たちが披露してくれました。最後に3年生と園児たちが大きな輪を作り、笑顔のダンスとなりました。大人への階段を上る高校3年生にとって、束の間、童心に返ったかのような時間になったと思います。園児たちのけれんみのない芸、無邪気な表情を見ているとまるで癒されたような気持に包まれました。

 中学校や小学校との教育活動の連携だけでなく、多良木高校ほど保育園との濃密な交流をしている高校は県内には他にないと自負できます。3月1日は卒業式です。今、本校の玄関では、光台寺保育園の園児たちと保育士さんたちのお手製のひな飾りが迎えてくれます。

              光台寺保育園児と3年生の交流ダンス

 



多良木高校玄関の園児たちの作品