校長室からの風(メッセージ)

「海のまち、山のまち」交流会 ~阿久根市との交流事業

 鹿児島県阿久根市と多良木町との「海のまち、山のまち」交流事業の一環として、阿久根市にある鹿児島県立鶴翔高等学校との野球、女子バレーのスポーツ交流を9月9日(土)に行いました。今年度は本校がお迎えする番であり、午前中に交流試合、そしてお昼から町保健センターにて交流会を開きました。6年目となる交流行事も本校にとっては今年が最後になります。交流会の終わりに校長として御礼のご挨拶をしました。

 「東シナ海に面した明るい海のまち、阿久根市から西平市長様、木下市議会議長様をはじめ行政、議会、観光連盟の皆様方、そして坂口校長先生を筆頭に鹿児島県立鶴翔高等学校の先生方、生徒のみなさんをお迎えし、「海のまち、山のまち」交流会を行うことができましたことを皆様と共に喜びたいと思います。

 九州山地に囲まれ、多くの寺社、仏像が悠久の歴史を今日に伝える山のまち、多良木。熊本県立多良木高等学校は、大正11年にこの地に創立以来、名前のとおり多くの良い木、人材を輩出することに努めて参りました。しかしながら、平成に入って以降、地域の人口減少、少子化に伴い、入学者が減り続け、来年度平成31年3月をもって閉校の定めとなりました。近年は、町立高校と呼んでも過言ではないほど、地元多良木町から厚いご支援をいただいてまいりましたが、その中でも、この鶴翔高等学校との交流は特筆すべきものでした。在籍生徒数が少ないからこそ、生徒の交流体験を増やしたい本校としては、県外の高等学校を訪問し、お迎えするという相互交流の機会は誠に得難いものでした。青春の体験は記憶に深く刻まれます。この6年間の交流を体験した多良木高校生は阿久根市のこと、鶴翔高校のことをいつまでも忘れないだろうと思います。

 結びになりますが、三つの高校が統合され今年で13年目を迎えられる鶴翔高等学校には、校名のように未来永劫、大きく飛翔されていくことを期待いたします。また、阿久根市の皆様方には、6年間、本校の生徒たちに有意義な交流体験の場を与えていただいことに深く感謝を申し上げ、十分に意は尽くせませんが、御礼の御挨拶といたします。6年間、誠にありがとうございました。」


 阿久根市の西平市長による始球式          女子バレーボールの交流戦