校長室からの風(メッセージ)

インターハイへの道

インターハイへの道

 陸上競技でインターハイ(全国高校総体)に出場するには二つの階段を登らなければなりませ。先ず県高校総体で6位以内に入り県代表となること、そして次に南九州四県(熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)の南九州大会で6位以内の入賞を果たすことが求められます。今年度の南九州大会は熊本市の県民総合運動公園陸上競技場で6月15日(木)から18日(日)にかけて開催され、多良木高校から3年の三浦恵史君が100mと200mに出場しました。

 熊本県高校総体100mで優勝した三浦君は、16日(金)に予選、準決勝を勝ち上がり、決勝でも力強い走りを見せ、沖縄県の選手に続き2位でゴールに飛び込みました。記録は10秒81。さらに200mは圧巻でした。17日(土)の予選、準決勝を勝ち抜き、18日(日)午前の決勝に進みました。三浦君は県高校総体では3位だったため、私たちは何とか6位以内に入ってほしいと祈るような思いでスタンドから見守りました。連日30度近い暑さの中での競技が続き、疲労も心配されました。しかし、200m決勝では、闘志あふれる表情で力走し4位でゴール。記録は22秒02。100mも200mも自己ベストと並ぶ記録で、インターハイ出場を決めたのです。

 走り慣れている熊本の競技場で開催されたという地の利もあったかもしれません。しかし、南九州各県の代表選手と競うハイレベルな大会で、自分の力を最大限に出し切った三浦君の強さには脱帽です。南九州大会での三浦君の走りは、「戦う」という迫力が感じられました。

 インターハイ(全国高校総体)という高校アスリートの祭典への出場資格を自らの力で勝ちとった三浦君。三浦君にとっては、一つ山を越えるとまた次の高い峰があり、さらなる高峰が先に続いているようなものですが、それを次々と制覇しながら、より高みを目指して成長を遂げている姿に感嘆します。

 今年のインターハイは「南東北総体2017 ~ はばたけ世界へ」として陸上競技は山形県天童市で7月29日から8月2日にかけて開かれます。遠い山形の地に向け、若きアスリートは闘志を燃やし走り続けます