校長室からの風(メッセージ)

投票率81.6% ~ 衆議院議員選挙

投票率81.6% ~ 衆議院議員選挙   

 

 10月10日告示、10月22日投票の衆議院議員選挙における本校の有権者生徒の投票率は81.%でした。昨年導入された18歳選挙権制度によって、現在の3年生67人のうち有権者は38人います。その38人のうち投票した生徒は31人でした。内訳は期日前投票が7人、22日の投票が24人です。有権者で棄権した7人の内訳は、失念が3人、他は、理想の党がなかった、時間に間に合わなかった等です。

 本校生の投票率81.%は、全国の投票率53.68%、熊本県57.02%と比較すれば非常に高いことがわかります。昨年7月に実施された参議院選挙では85%、今年の2月実施の多良木町町長選挙では75%と本校生の投票率は高いまま維持しています。学校として取り組んでいる主権者教育の一定の成果が出ているのでしょう。

 しかし、それだけではなく、選挙に際して、ちょっとした仕掛けを行い投票につながるよう誘導しているのです。選挙告示の日に有権者の生徒に2枚のプリントを配布し、担任から選挙の意義を伝えます。1枚のプリントは選挙行動に係るアンケート用紙で、「1 投票に行った・行かなかった」、「2 いつ投票したか」、「3 なぜ投票に行かなかったのか (理由記述)」の3項目です。このアンケート用紙を投票日の翌日に担任に提出することになります。
 また、もう1枚は、「一緒に投票に行こう」という保護者への呼びかけです。「子どもさんが20歳になったら一緒に酒を飲むことを楽しみにされているかもしれません。しかし、18歳選挙権を得て一緒に投票に行くことで、子どもさんの成長を実感されると思います。『一緒に投票に行こう』をご家庭で合言葉にしていただけませんか。」という趣旨のお願いとなっています。

 2枚のプリントというささやかな工夫で、生徒の投票行動を促す効果があると思います。投票率81.6%という数値に私は誇りを覚えます。人生で最初に迎える選挙において、責任を伴う国民としての大切な権利を施行できるよう学校が後押しすること、これも教育だと思います。