校長室からの風(メッセージ)

キャプテンラストの精神で ~ 新チームキャプテンへの期待

キャプテンラストの精神で ~ 新チームのキャプテンへの期待

 夏季休業中も、多良木高校の野球場、グラウンド、体育館等では生徒達の元気の良い声が飛び交い、活気があります。また、恵まれた体育施設を有していることから、多くのチームが練習試合や合同練習に来てくれています。例えば、8月2日から4日にかけ大津高校陸上部が来校し、セミナーハウスを利用して本校陸上部と合同合宿を行いました。8月2日には福岡県内の2つの高校野球チームが来校し、本校を含め3校での練習試合を展開しました。また、8月9日には女子バレーの合同練習試合を本校で主催し、熊本市の第二、東稜の2校をはじめ球磨人吉地域の3校と合わせて5校が来校し、終日、汗を流しました。

 この時期、どの部活動も3年生が退き、1、2年生主体の新チームに移行して夏の練習、合宿等に臨んでいます。新しくキャプテンに任命された生徒が校長室に挨拶に来てくれます。その時に新キャプテンに「キャプテンラストの精神で頼むよ」と語ります。キャプテンとは本来、英語で船長を意味します。船長は、常に船と共に在り、もし船が難破して沈むことになっても乗客や船員を先に降ろし、自分は最後まで船に留まる責務があります。それだけの強い責任感があってこそ船員達もキャプテンに従うのです。従って、部活動においても、練習の後片付けや部室の整理などを下級生部員に任せるのではなく、最後まで自ら責任を持つ姿勢をキャプテンに望むのです。キャプテンが最後までチームと共に在るという姿勢を見せれば、きっと他の部員も協力してくれることと思います。

 新チームのキャプテンとなった生徒たちはみなとても良い表情をしています。急に大人になったかのような強い意志と自覚を感じます。大事な役割を任されたことによって若者は大きく変化します。キャプテンラストの精神で、多良木高校部活動の新チームのキャプテン達は自らの役割を全うしてくれることと期待しています。

大津高校陸上部と合同練習