校長室からの風(メッセージ)

新成人の集い

 

新成人の集い 

 新年明けましておめでとうございます。

 1月4日(金)の午後、多良木高校において、平成28年度卒業生の「新成人の集い」を開催しました。2年前の卒業生64人のうち40人を超える参加があり、晴れ着姿の女性も多く、学校は華やかさと活気に包まれました。この「新成人の集い」における校長挨拶を次に掲げます。 

「成人式を迎えられたことを心から祝福します。誠におめでとうございます。高校卒業後、就職し働いている人、進学し学び続けている人と進路はそれぞれですが、社会は如何ですか。未知の仲間や物語があなた達一人一人を待っていたことと思います。社会という大海原を航海し大人に成長した皆さんが、こうして母校(港)に帰ってきてくれたことを私たち教職員一同心から歓迎します。皆さんの来校を、教室が、廊下が、そして校舎全体、グラウンドが喜んでいるように私には思えます。

 平成28年度卒業の皆さんは、本校にとって3学年そろった最後の卒業生でした。皆さんは、閉校の寂しさや後輩のいない心細さを感じることなく高校3年間を送ったと思います。皆さんが卒業する時点で、閉校と皆さんの新成人の時が重なることがわかっていましたから、2年後に母校に集まってもらうよう、卒業の時に私から案内状を渡しました。こうして多くの卒業生が来校してくれ、新成人の輝く姿を見せてくれたことを感謝します。また、教育的愛情と情熱でもって皆さんを励まし、支え、導かれた担任の本田優美先生、境亜希先生も来てくださり、時が2年前に遡ったようで感無量です。

 来る3月をもって本校は閉校しますが、その1か月後には平成の次の新しい元号の時代が始まります。皆さん達の時代です。少子高齢化をはじめ我が国は様々な課題に直面していますが、それらに取り組むのは皆さん達です。誰かヒーローが現れて問題を解決してくれるだろうと待ってはいけません。皆さん達一人一人が新しい時代の主人公であり、日々の生活の中で少しでも良い社会を創り上げていってください。

 多良木高校は96年で閉校しますが、皆さんは百年生き抜いてください。そして、できることなら22世紀の世界も見てください。皆さんの人生はこれからです。前途洋洋の新成人の未来を祝福し、挨拶といたします。」新成人の集い