笑顔と涙のフィナーレ ~ 最後の体育大会をやり遂げた生徒たち
笑顔と涙のフィナーレ ~ 最後の体育大会をやり遂げた生徒達
「飛ぶ飛ぶ雲が 青春の雲が 青く連なる 市房山の
尾根の起伏を 雲が飛ぶ 薫れ石楠花(しゃくなげ)
輝け霧氷 讃(ほ)めよ 多良木の 若き生命を」
多良木高校生徒歌の一番の歌詞です。この生徒歌は毎年体育大会の閉会式で歌います。5月12日(土)の多良木高校最後の体育大会のフィナーレは、この生徒歌合唱でした。日焼けした67人の生徒たちが肩を組み、ある者は笑顔で、ある者は感極まって涙目で歌いました。生徒全員、その胸中は「自分たちで最後の体育大会をやり遂げた」という達成感、成就感に満たされていたことと思います。
閉会後、「最初の入場行進から涙が出ました」、「体育大会を見て泣いたのはじめて」、「感激で涙がとまらなかった」と多くの保護者、同窓及び地域の方々が体育大会の感想を述べられました。生徒たちが一生懸命に競う姿、ひたむきに演じる姿が観覧の方々の胸を打ったのでしょう。広いグラウンドで躍動する高校生の姿を来年は見ることができません。最終年度、多良木高校の伝統の活力を発信し、多くの方々に元気を届けることができたと思います。そして、永い間、学校を応援し協力してくださった地域への恩返しにもなったのではないかと思います。
午前中最後のプログラム「キラリ輝く多高生」(集団演技)では、男子のたくましい体操、女子の軽快なダンス、そして体育コース生徒の高い身体能力によるパフォーマンスと続き、ラストでは全生徒が白い晒し布を使い「一生多高生」の文字を浮かび上がらせました。意表をつかれた演出で鮮やかでした。さらに赤団、青団の両団長が多良木高校のアンカーとしての決意を表明しました。
この2年余りの生徒の成長を目の当たりにして、「皆さん、ご覧ください。この生徒たちが多良木高校96年のアンカーです。」と胸を張りたい思いにとらわれました。
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄