校長室からの風(メッセージ)

最後の高校総体に向けて

最後の高校総体に向けて 

 第46回熊本県高等学校総合体育大会が6月1日(金)から開催されます。先行実施としてサッカーは5月26日(土)に1回戦が行われます。多良木高校にとって最後の高校総体に出場する体育系部活動はサッカー、陸上競技、男子バスケットボール、女子バレーボール、アーチェリーです。

 サッカー部は部員5人。昨年秋から南稜高校と合同チームを結成し活動しています。主に南稜高校で練習するため、放課後、約6㎞離れた同校グラウンドまで自転車で移動しています。合同チームとして球磨郡の高校生の絆の強さ、たくましさを発揮してくれるものと期待します。

 陸上競技部は部員7人。本校では最も伝統があり、かつては「オレンジ旋風」と呼ばれるほど多良木高校陸上部のオレンジカラーのユニホームが県大会で活躍しました。幾多の一流選手を輩出してきた部の歴史を誇りに、全員が自己ベスト記録を目指してほしいと期待します。

 男子バスケットボール部は部員10人。その内、中学校でバスケットボール部に所属していなかった生徒が半分の5人です。けれども、皆がバスケットボールに情熱を傾け、自主的に朝練習に取り組むなどして着実に力を付けてきました。初のベスト16進出を期待します。

 女子バレーボール部は部員6人。単独で公式戦に出場できるぎりぎりの人数ですが、抜群のチームワークで球磨選手権大会2連覇など実績を残してきました。多良木高校単独チームで出場できる喜びをかみしめ、目標のベスト16進出を勝ち取ってほしいと期待します。

 アーチェリー部は女子部員2人。2人で日頃から黙々と練習を重ねています。先輩の中には世界選手権出場者もおり、本校において小さくともキラリと光る存在の部活動です。競技人口は少ないですが、自ら選んだ競技に誇りを持ち、集中と忍耐で自己記録更新を期待します。

 体育系部活動の皆さん。この2年余り、部活動と学習の両立で悩んだこともあったでしょう。技量や記録が伸びずスランプに陥ったこともあったでしょう。それらの苦しい経験があったからこそ、今の皆さんがあるのです。皆さんは多良木高校のアンカーとして輝いているアスリートたちです。



   体育系部活動を励ます(5月12日 体育大会)