校長室からの風(メッセージ)

介護職員初任者研修課程の開講式

 5月9日(火)の2限目、福祉講義室において2年生福祉教養コースの「介護職員初任者研修課程の開講式」を行いました。その冒頭の校長挨拶を掲げます。

 「介護職員初任者研修課程の開講に当たって、2年1組福祉教養コースの皆さんに、気持ちのうえで一度初心に立ち戻ってほしいと思います。中学3年生の進路を決めなければならない時に、皆さんたちが、多良木高校福祉教養コースを志望した理由は何だったのでしょうか。その時の気持ち、即ち初心に戻ってほしいのです。

 高校は様々な学科・コースがありますが、普通科、農業、工業、商業、体育コース等ではなく、この福祉教養コースを選んだ時の決意を思い出してください。きっと、福祉に関する専門的な知識と技術を身につけられること、そして、介護福祉施設や病院、保育園等での多くの実習に魅力を感じて志望したのだと思います。
 福祉のことを学びたいという皆さんは、心優しい人たちです。けれども、優しさだけでは介護はできません。プロとして働くには専門性が必要です。その専門性の土台となる資格が介護職員初任者研修課程です。何事も基礎が大切です。少々我慢して基礎を身につける時期が必要なのです。基礎をしっかり学び、この課程を修了して自信を付けてください。

 これから1年間、医師、看護師、介護福祉士など医療、福祉の現場の専門家の方々が来校され、講義してくださいます。学ぶ内容は易しくはありません。だからこそ学びがいがあります。一人で学ぶのではありません。同じ志を持った14人で学びあい、教えあい、高めあっていってください。

 1年後を楽しみにしています。皆さんは、必ず「キラリ輝く多高生」に成長しているでしょう。」