自分のルーティンを定めよう
自分のルーティン(Routine)を定めよう
ラグビーのワールドカップにおいて、日本代表の五郎丸選手がゴールキックをする前のポーズが話題となりました。両手の人差し指を胸の前で合わせて拝むような姿勢は、どこかユーモラスで、「どんな意味があるのだろう?」と私も最初は不思議な気がしました。しかし、このポーズが、ゴールキックに向けて精神を集中するために必要な一連の動作の一つだと知られるようになりました。ラグビーの五郎丸選手に限らず、一流のスポーツ選手には、大事なプレイの際に決められた動作を持っており、毎回、手順どおりにそれを行う事で集中力を高めるものだそうです。
このような一定のパターンの身体的な動き、一連の動作のことをルーティン(Routine)と呼びます。ルーティンの語源は「ルート(Route)」、即ち道、道筋のことと言われます(ルート219と言えば219号線のこと)。決められた道筋どおりに動作を行えば、余計な事を考えずに集中できるのです。技術的な練習に加え、自分なりのルーティンを定めることでメンタル面が強化され、五郎丸選手の場合はキックの精度、成功率が高まっていったと言われます。
さて、このルーティンは日常生活でも重要です。例えば、慌ただしい朝、皆さんはどんな一連の動作を行って登校に至っていますか? ○時○分頃起床、洗顔、朝食、歯磨き、トイレ、身支度等を済ませて、○時○分頃には自宅を出るといった一連の動作が決まっていると思います。くま川鉄道の相良藩願成寺駅の朝6時25分発下り列車で通学しているある生徒は、毎朝5時に起床していると私に語ってくれました。「5時半では間に合わないの?」と私が尋ねると、「5時半では支度に余裕がないのです。5時に起きないとだめです。」と答えてくれました。毎朝5時起床は大変だと思いますが、この生徒なりのルーティンが確立されているのだと思います。
12月18日(金)が多良木高校2学期終業式です。間もなく冬休みとなります。長期休暇となると生活のリズムが乱れがちです。日常生活とは異なる、長期休暇用の生活のルーティンを定めてください。そのことが、体調を崩さず、充実した休暇を送ることにつながると思います。
登録機関
管理責任者
校長 粟谷 雅之
運用担当者
本田 朋丈
有薗 真澄