校長 廣瀬 光昭

 
 玉名高等学校第28代校長ならびに附属中学校第7代校長の廣瀬光昭と申します。本校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。                                   
 本校は、戦前の旧制県立玉名中学校と県立高瀬高等女学校を母体とする、県下でも屈指の歴史と伝統を持つ学校です。明治36年に開校した県立熊本中学校玉名分校(明治39年に県立玉名中学校として独立)と、明治45年に開校した熊本県玉名郡立実科高等女学校(大正12年に県立高瀬高等女学校と改称)を前身に、昭和23年の学制改革により熊本県立玉名高等学校となりました。平成23年度には玉名高等学校附属中学校を併設し、併設型中高一貫教育校となり、地域の拠点校としての存在感を高めているところです。                                        
    本年度(令和5年度)創立120年目の節目を迎える輝かしい歴史と実績を誇る学校です。卒業生数は4万人を超え、「いだてん」で有名な日本人初のオリンピック選手としてストックホルム大会に出場した金栗四三さんをはじめ、映画「男はつらいよ」シリーズに柴又帝釈天の住職役で出演した笠智衆さん、「念ずれば花ひらく」をはじめ数多くの詩を残した坂村真民さんなどの有名人も輩出しています。そして、同窓生の皆様の活躍と母校愛に加えて、保護者の皆様の応援、県民・市民の皆様の御理解と御支援により、この地に深く根ざした伝統校として着実にその歩みを進めてきたのです。
   本校卒業生の心の根幹を育て上げてきたものが、校訓の、「至誠・剛健・進取」です。至誠とは、「人としての正しい生き方をわきまえ、自分がなすべきことを全うする人となれ」ということです。剛健とは、「物事に屈しない強く確かな意志を持ち、ゆるぎない信念に燃える人となれ」ということです。そして、進取とは、「新しいことに進んで挑戦し、率先して模範を示す気概のある人となれ」ということです。本校は、この校訓を教育の礎とし、家庭や同窓会、地域と連携しながら、社会に貢献できる有為な人材の育成を目指しています。
   高校(全日制)は、生徒の8割以上が4年制国公立大学進学を希望している状況のもと、「県内有数の進学校として、心を育て、全国難関大学等への進学を実現」することを重点課題として取り組んでいます。5月に開催される体育祭は、生徒会役員や応援団の生徒がリーダーシップを発揮し、生徒自ら作り上げる本校の伝統行事です。なかでも「人文字」は有名です。是非大勢の皆様に御覧いただければと思います。
   高校(定時制)は、「働きながら学ぶ」生徒一人ひとりの個性を大切にして、①健全な心身の育成、②学力の向上と進路指導の充実、③地域や保護者に信頼される学校づくりに取り組んでいます。みんな仲良くやっています。
   附属中学校は、併設型中高一貫校の特性を生かした「先取り学習指導」や「深さや広さを探求する学習指導」について、中高の連携・接続をより一層深めるため、令和3年度から高校に「特進クラス」を設置しました。勉強だけでなく何事にも一生懸命頑張っています。
   結びに、これまでの歴史と伝統を踏まえ、更なる教育の充実を目指し、職員一丸となって本校の教育活動を推進して参ります。本校に関係するすべての皆様、これからも御支援御協力の程どうぞよろしくお願い申し上げます。