校長 村山 浩之

 
 本日は本校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
 令和7年4月より玉名高等学校第29代校長ならびに附属中学校第8代校長として赴任しました村山浩之と申します。これから本校の教育の充実に向け尽力して参る所存であります。今後とも本校の教育活動に対して、皆様の御理解御協力をよろしくお願い申し上げます。
 まず始めに、本校は、戦前の旧制県立玉名中学校と県立高瀬高等女学校を母体とする、県内屈指の歴史と伝統を持つ学校です。明治36年に開校した県立熊本中学校玉名分校(明治39年に県立玉名中学校として独立)と、明治45年に開校した熊本県玉名郡立実科高等女学校(大正12年に県立高瀬高等女学校と改称)を前身に、昭和23年の学制改革により熊本県立玉名高等学校となりました。平成23年度には玉名高等学校附属中学校を併設し、併設型中高一貫教育校となり、地域の拠点校としての存在感を高めているところです。
 そのために、全日制高校では、生徒の8割以上が4年制国公立大学進学を希望している現状のもと、進学校として、全国難関大学等への進学を実現することのみならず、文武両道のバランスの取れた人材育成に重点をおいて取り組んでおります。5月に開催される体育祭は、生徒会役員や応援団の生徒がリーダーシップを発揮し、生徒自ら作り上げる本校の伝統行事です。なかでも「人文字」は有名です。是非大勢の皆様に御覧いただければと思います。
 附属中学校は、併設型中高一貫教育校の特性を生かした「先取り学習指導」や「深さや広さを探求する学習指導」のために習熟度別授業等を行うとともに、生徒の興味・関心を高めるための特別講義や探究活動など多様なニーズにこたえるための教育活動を展開しています。さらに令和3年度から高校2年次・3年次に「特進クラス」を設置し、附属中学校の先取り学習の成果を生かしながら、中進生・高進生が融合して、より高いレベルの学習に積極的に取り組み、確かな実績を残しています。
 また、定時制では、働きながら学ぶ生徒一人ひとりの個性を大切にして、健全な心身の育成、学力の向上と進路指導の充実、地域や保護者に信頼される学校づくりに取組んでいます。働きながらもなお学ぶ姿勢はこれからの人生の大きな糧になるのは間違いないと確信しております。
 全日制、定時制、附属中学校とそれぞれの特色を生かしながら、勉強だけでなく何事にも一生懸命頑張っています。本校への進学にあたり、新たな仲間が増え、より一層お互いが良い刺激をもらうことは素晴らしいことです。
 その上で、本校では、教科学習だけでなく、これからの時代で活躍するために必要な資質・能力を身に付けてもらうためのあらゆる教育活動を幅広く、先進的に取り組んでいきます。その中で、皆さんは自らの夢を持ち、その夢を「志」に高め、「志」を実現するために日々努力していきましょう。
 「努力は必ず報われる」という言葉があります。本校職員は、皆さんの「志」を実現するために、一人ひとりがめざす社会的自立や大学進学に向けた将来のための第一歩を踏み出せるよう全力でサポートします。
 無限の可能性を持つ皆さんと、共に未来に向かってチャレンジしていきましょう。
 結びに、これまでの歴史と伝統を踏まえ、更なる教育の充実を目指し、職員一丸となって本校の教育活動を推進して参ります。本校に関係するすべての皆様、これからも御支援、御協力の程どうぞよろしくお願い申し上げます。