(3)「永続性」を持った農業教育実践と人材育成

畜産先進地研修【高鍋農業高校・高千穂牧場】

 農業全般を学ぶ1年総合農業科ですが、来年度2年生
で動物コースを希望する生徒対象に研修を実施しました。

 まずは、宮崎県立高鍋農業高等学校へ訪問。
この学校は、本校と同様スーパー・プロフェッショナル・
ハイスクール校に指定されており、畜産学習が盛んな
高校です。また、ご存じの方もいらっしゃると思います
が、高鍋農業高校は平成22年に発生した口蹄疫で、飼育
していた家畜すべてを殺処分された歴史があります。


 まず最初に、農場内の教室で当時の状況をスライドを
使ってお話しいただきました。


 その後、牛舎内を見学。牛一頭一頭が大切に育てられ
ているのが私たちにも良く伝わってきました。
案内いただいたのは、酪農を担当されている福留先生です。


 そして最後に牧草地に案内いただきました。ここには、
殺処分された家畜達が埋蔵された場所です。今では牧草
が生えていますが、当時は大量の石灰がまかれ、房が生え
難い状況が続いたそうです。

 次の研修地は高千穂牧場。ここでは、観光牧場として
動物とのふれあい体験や加工体験ができる施設が揃って
いました。

 売店で販売されている商品を見学し、乳加工品の品揃え
に生徒達は驚いた様子でした。

 この研修から、家畜を飼育していくためには、日々の
防疫意識が必要な事や、家畜がいて勉強できる環境は決し
て当たり前ではないと強く感じました。