学校生活 南稜NOW

「南稜焼酎」品評会と意見交換会

  食品科学科3年では、学校設定科目「醸造」の授業の中でプラント焼酎の試験製造に取り
組んできました。今日の品評会・意見交換会は、これまでの成果を関係機関の方々に報告
する場です。

  

  今年度の取組みについて、研究の背景や目的、もろみの変化などについて発表しました。
昨年度は麹歩合40%で製造しましたが、今年度は麹歩合30%で仕込んでいます。

  

  熊本国税局課税部鑑定官室長の戎様から、官能評価の目的や実施する際の留意点に
ついてご講話をいただきました。


  

  利き酒する焼酎は、次の4種類です。
    A:麹歩合40%常圧蒸留(H27年度製造)
    B:麹歩合40%減圧蒸留(H27年度製造)
    C:麹歩合30%常圧蒸留(H28年度製造)
    D:麹歩合30%減圧蒸留(H28年度製造)
  講師の方々は一言も話すことなく、真剣な表情で利き酒をしていました。生徒たちも緊張した
表情でその様子を見守っていました。
  また、最も美味しいと感じた焼酎の投票も実施しました。

  

  意見交換会では、麹歩合の違いが酒質に出ている、今年度製造した焼酎にはガス臭が
残っているなどの評価を戎様からいただきました。
  投票の結果は、A・・・4票、B・・・4票、C・・・1票、D・・・4票 となり、麹歩合を下げたDの
焼酎も高く評価されました。ガス臭が強かったCについては、来年の品評会での評価を楽し
みにしたいと思います。
 
  
  

  生徒たちも香りだけの利き酒を行いました。慣れない焼酎の香りに驚きを隠せない生徒も
いましたが、味わうことはできなくても利き酒を楽しめたようです。

  多くの関係者の方々のご協力により、今年度の品評会を無事に終えることができました。
お忙しい中お越しいただいた熊本国税局の戎様はじめ講師の皆様、本当にありがとうござい
ました。