学校生活 南稜NOW

農高・農大一貫プロジェクト成果検討会

 2月7日(土)。熊本県立農業大学校准教授吉永先生(卒業生・保護者の方はご存じかもしれません)をお招きして、農高・農大一貫プロジェクトにおける畜産関連研究における成果検討会を実施しました。

 「将来、プロの農家になるために農業を学ぶ」「農業を通して社会人として信頼される人間性を学ぶ」。本校で学ぶ生徒は様々で、それぞれの目標を持ちます。どちらも大切な考え方だと思います。

 それぞれの目標を持つ生徒の内、「将来、プロの農家になる」という目標を持った生徒の高校卒業時の進路は即就農か研修か進学。最近は18歳から社会人として農業に取り組むよりも、進学や研修を経て、プロの農家になる人が多いように思います。

 そんな生徒が進学する学校の一つに熊本県立農業大学校(以後、農大)があります。本校は農大と昨年度、今年度に渡って「農高・農大一貫プロジェクト」を行っています。簡単に言うと高校と農大で同じテーマに沿って学習に取り組む。そして高校で学んだことの延長線上に農大の学習があることで、進学した学生が高校・農大とスムーズに学習を積み上げていけるようにするための取り組みです。

テーマは「肥育牛における血中ビタミン濃度と枝肉の関係調査」。まずは本校の取り組みを2年生が発表しました。

肥育牛の調査研究についての考察、和牛甲子園参加についての感想など高校生の頑張りを評価して頂きました。

農大で肥育した牛の枝肉結果と比較しながら、より専門的な知識を教えて頂きました。これまでの様々な場面で農大のデータを頂くことで、本校での学習活動(肥育)が充実したものになりました。

最後は代表者謝辞で終えました。

 

農高・農大一貫プロジェクトをまとめると・・・

「農大の肥育実績である「飼料摂取量調査結果」「発育調査結果」「枝肉成績」等をデータとして提供して頂き、本校の肥育の状況と比較しながら取り組むことができた。それは指標の一つとなるとともに、生徒が現状の肥育牛の善し悪しを判断する基準となり、深い学びにつながった。」「畜産科の課題研究発表会ではこれまでの取り組みを発表させて頂いた。このような機会は生徒の目的意識を高めた。また、農大の畜産科の生徒による発表を見ることができ、高校生は高校卒業後の学習内容に触れることができた」

という活動でした。地域内外の機関と連携を図りながら、生徒の目的意識を明確にし、より深い学びにつなげます。吉永准教授、ありがとうございました。