学校生活 南稜NOW

肥育牛の仕上がりは?

 本日は肥育牛のサシの入りを熊本県経済連やJAくま、地域農家の方々に確認して頂きました。本校(本県)としては3度目の和牛甲子園を1月に控えています。

 サシ(交雑脂肪)の入りは肉質の善し悪しに影響します。1~12まであるBMSという数字で評価され、その評価によって肉質等級5になったり、4になったりします。

 過去2年、3頭の肥育牛を和牛甲子園に出品しました。結果は3頭ともA5。しかしBMSは2年前9、10。昨年は11。そして今年。全国の農業高校が出品する枝肉の中で日本一の枝肉を作るためにはBMS12が必須。さてさて、今年の肥育牛はどんな感じでしょうか。

超音波が出るプルーブを当てる場所やモニターの見方を詳しく教えてもらいました。写真はプルーブを当てさせてもらっているところです。

1年次から3年間、取り組んできた生徒は、枝肉の見方を説明してくれました。説明とても上手です。「この筋肉が大きくなるかどうかが大事ったい」「だけん粗飼料ば食わせなんとたい」「ビタミン切るとサシが入るとたい」「肉質の善し悪しで売れる価格が全然違うけんね。せっかく育てるなら最高級やろ」説明する生徒が牛の魅力を含めて説明している姿は輝いていました。

結果は今のところ「A-5(BMS8以上)は間違いありません」とのこと。農家さんや専門家の方々からは飼養管理についても教わりました。とてもマニアックな内容で、今後のプロジェクト学習のテーマになりそうなものでした。

昨年度、出荷2週間前に亡くなってしまった「なおみ号」が教えてくれたこと、それは勝ち負けとかだけじゃなくて、BMS12とかだけじゃなくて、生き物を育てるということはその牛の能力を引き出すということ。これからも牛の気持ちを考え、ストレスを取り除きながら飼養管理を続けます。