日本には、もともと固有の文字がなく、中国から感じが伝わると、その音(おん)借りて書き表すようになりました。一文字に一音を当てて日本語を表記したものを「仮名」と呼びます。漢字を簡略化し、平安時代には仮名が、日本独自の文字として完成し定着していきました。
その平安時代に書かれた「蓬莱切(ほうらいぎれ)」という作品を、現在学習しています。
本文…「お(於)ほ(本)ぞ(曽)らにむれた(多)るたづ
の(能)さしなが(可)らおもふこゝ(こ)
ろのあり(利)げな(那)るか(可)な(奈)」
※( )は変体仮名の字源 変体仮名とは漢字の形の名残がある仮名、現在の平仮名とは字源が違う仮名のこと。
大意…大空に群れ飛ぶ鶴(たづ)の姿は、長寿を祝う心があるかのようですね。
(鶴は千年生きるといわれ、長寿をの象徴であった)
仮名は、小筆で流れるような筆遣いをし、線を細く、美しく見せなければいけません。
基本、小筆の持ち方、姿勢が正しくないと良い線はかけません。
今年は特に、姿勢、持ち方がとても美しく、正しくできています。
持ち方、姿勢が良いので、とてもいい線がかけています!
いつも賑やかなクラスですが、黙々と取組んでいます。清書が楽しみです。
清書では一番良い作品ができるように、練習に励みます!!