寒くなってきましたね。特に朝・夕の冷え込みはとても厳しくなってきました。ウシの内、成牛(大人)は寒さに強いのですが、子牛は寒さに弱いです。子牛は寒くなると、下痢をしたり、咳したりして発育が遅れます。そうならないように総合農業科の牛舎では、子牛の部屋に保温箱(直接、風を受けないように)とヒーターを設置しました。
3年生にもなると、「何のために設置するのか」「事故は起きないのか」など考えながら設置します。子牛はコードを引っ張ります。まずはコードが子牛から引っ張られないように設置しました。
次は高さです。「ヒーターを設置しただけで満足していませんか?」目的は下にいる子牛が快適に生活できること。暖かくないと意味がありません。
子牛より先に中に入って確認していました。ヒーターの下の暖かさも大切ですが、ウシが立った時に背中に当たったり下に敷いたわらがヒーターに当たったりすると火傷や火事の原因になります。低すぎてもいけないのです。
今回はこの高さに決まったようです。
しかし、これでも安心はできません。子牛は大きくなりますし、気温は変化します。大きくなって背中が当たるようならば高くしなければならないし、気温が上がり、子牛がヒーターの下にいないようならば切ってあげなければなりません。すべてはウシが教えてくれます。生徒みんなで観察し、考えながら飼育管理していきます。