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馬術部 子馬誕生 人吉新聞 (2016/9/3)


「創部以来初の子馬誕生」 母は元競走馬のマリー号 南稜高馬術部
人吉新聞 9
1日 掲載



南稜高校の馬術部が飼育しているサラブレッド種のマリー号が、牝馬を出産した。平成4年の創部以来、初の子馬の誕生を部員や関係者も喜んでいる。
 同校馬術部(部員数21人)では現在、16頭の馬を飼育しているが、昨年9月に教育の一環として初めて校内で種付けを実施した。
 3歳で競走馬を引退後、同校で馬術競技の馬に転身した12歳のマリー号は、11カ月ほどの妊娠期間を経て、先月4日早朝、自然分娩で元気な子馬を出産。
 現在、母子ともに体調も安定し、体高1㍍ほどの栗毛の子馬は母乳で順調に生育しており、子馬の名前は今後、生徒たちが決めるという。
 父は、昨年5月に同校馬術部OBから寄贈され、現在、馬術競技馬へ調教中の若馬、アパルーサ種のジュリー号。競走馬としては珍しい熊本生まれのマリー号は、有名な競走馬「サンデーサイレンス」の血を引く良血馬。
 気性は激しいが、県高校総体障害飛越競技で優勝するなど輝かしい成績を収めている。
 夏休み中も毎日、学校に来て子馬の世話を担当した2年生の山口君(16)は「無事に何事もなく生まれてくれてうれしかった。親馬がとても良い馬なので、すくすくと育って親馬みたいに跳んでくれたら」と話している。