みなさん。おはようございます
総合農業科環境コース農業土木専攻です。
本日のブログは、10月21日(土)に熊本市の崇城大学で行われたつまようじタワー耐震コンテスト高校生大会に向けた取り組みと当日の様子についてお伝えします
つまようじタワー耐震コンテストと言われても良く分からないと思う方が多いと思います。
つまようじタワー耐震コンテストを簡単に説明すると、つまようじを木工用ボンドでつなげあわせて、既定の高さまでタワーを作製します。その時に既定の高さに重り台を設けます。タワーが完成したら、大会当日にタワーを持参し、振動機にタワーを固定し、最後の一台になるまで重りを載せて揺らしていきます。揺れや重りに崩れないタワーが優勝です
私たちは7月に下のポスターを見て参加を決めました。優勝者にはなんと図書券3万円分とクオカード1万円分がもらえます
ほんの少しだけ構造力学を学んだ2年生10名が非建築高校生(普通高校)が参加するカテゴリーⅠに参加しました。
ペアは以下の通りです。
1組 平原・前村ペア 2組 西・松永ペア 3組 橋本・吉野ペア 4組 田上・次松ペア
5組 千代島・中村ペア の5組が参加しました
このカテゴリーⅠには、県内外から高校が参加し、遠くは広島県の高校が参加していました。44組のペアで優勝を目指して競い合いました
私たちは、つまようじタワーを完成することを第一目標に作業を始めました。
まず最初に写真のつまようじを60度の角度に切っていきます
大会本部から、上の写真のつまようじ2セットと木工ボンド、つまようじ連結用のレール、タワーを載せる台と重りを載せる台2つが郵送されてきました。お互いに作戦を立て頑張りました
それぞれがひたすらに「つまようじ」を切断していきますあるペアで問題が起こりました。切断する角度がペアで違っていたことが分かりました。しかし、良く調べてみると2人とも角度を60度に切っておらず、奇跡的に断面が合いました断面が合わないとつまようじの接合ができずタワーが完成できなくなります
写真は切った「つまようじ」を木工用ボンドを使用して連結している様子です忍耐力が求められます。断面を適当に切っていると切り直しの面倒な作業がやってきます
授業で学習した「トラス」を構造内に取り入れて、強度を上げます
各ペアともそれぞれでデザインを考え、タワーを仕上げていきました
トラスとは、三角形を基本単位としてその集合体で構成する構造形式のことをいいます。いろいろな構造物で使用されています
タワーを組み上げる作業です。木工用ボンドが中々接着せずに苦労します
重り台を載せる枠を作製しています。つまようじの重さは80gまで使用が許可されていますので、重さを確認しながら作業を行っていきます
タワーがある程度完成したら、木工用ボンドが完成するまで養生させます。タワーを作製する際に計画の必要性を実感しました
5ペアとも無事にタワーが完成しましたバスに乗って崇城大学へ向かいます!
熊本市の崇城大学に到着しましたいまからタワーの重り台設置位置と重量測定が行われます。重量がオーバーした場合は、つまようじの数を減らして軽量しないと大会に出場できません
2ペアが重量が0.8gと2gオーバーで部品を除去し、再計測になりました。2ペアとも2回目の計測でがでて出場することができました
振動台につまようじタワーを持っていき固定します。緑色の床の部分が振動台です。2ヘルツと6ヘルツの揺れが出されます
振動台にしっかり固定します。
1回戦は10ペアが出場し、重りを最大2kg載せて2ヘルツ、6ヘルツの揺れに耐えられたら2回戦に進出します。
2回戦は1回戦の勝者のタワーに3kg、4kgと荷重を載せて2ヘルツ、6ヘルツの揺れに耐えられたら決勝戦に進出します。
決勝戦では、重りを5kgから徐々に1kgずつあげて、2ヘルツ、6ヘルツの揺れに耐え、最後まで残ったものが優勝になります。手前の33番の旗が立っているタワーは本校のタワーになります。
本校の結果を発表します
1組 平原・前村ペア 2回戦敗退
2組 西・松永ペア 1回戦敗退
3組 橋本・吉野ペア 2回戦敗退
4組 田上・次松ペア 2回戦敗退
5組 千代島・中村ペア 決勝戦進出 全体5位(重さ6kg)
優勝したペアは重さ8kgまで耐えられたので、とても惜しい結果でした
初めて参加した大会でしたが、次年度も参加したいとほとんどのペアが言っていました作業をする中で、多少の口論もありましたが、計画することの大切さを実感しました
また、設計についてものづくりを通して学べた貴重な時間でした。1か月間一生懸命作ったつまようじタワーでしたが最後は綺麗に崩れました今回の大会の様子はニュースや新聞に報道されるかと思います。
南稜高校ではいろいろな事を体験できますよ応援して頂いたみなさんありがとうございました