天神の森



 天文十(1541)年十一月、名将甲斐宗運は阿蘇家に背いた御船阿波守行房を「木倉原の戦」で討ち取り、宗運はその働きにより、阿蘇家より御船城を与えられました。宗運は、阿蘇家を守る前衛基地として堅固な城を築き阿蘇家の黄金時代の一端を担いました。

 築城に際し宗運は城の四方(東西南北)に守護の神「天神(あまつかみ)」を祀りました。その中の“東の天神”が御船高校校内にある「天神の森」です。

 天神の森はクス、フジ、エノキ等3本からなるこんもりした森で、 以前は、石像の天神がありましたが大正十年秋、高校創設の際南木倉の乙護王神社内へ移されました。


 なお、南の天神は辺田見の田圃の中にあり、北の天神は今城にありましたが、今はその跡に石碑が建てられています。西の天神は三丁目の祠に安置され、毎年十一月二十三日に祭りが行われているそうです。

 乙護王神社境内にある天神