2023年1月の記事一覧
米芾「蜀素帖」
私がこれまで取り組んできたこの「蜀素帖」は、蜀で織られた絹の巻物に書かれており、潤渇の変化があります。
潤渇の変化と2x8の紙に五行書きの構成が思っていた以上に難しく、苦戦しました。
米芾「帳季明帖」
これまで米芾の蜀素帖に取り組んできましたが、米芾の比較的晩年の書と思わせる傑作である張季明帖に惹かれ臨書しました。
柔軟で自由に書かれているところを表現することが難しかったです。
王羲之「清晏帖」
私が王羲之の清晏帖を制作した理由は、日常の書体として使われる三つの書体(楷書・行書・草書)の手本にされ、時代を超えて評価され続けた書聖である王羲之の作品だからです。その中でも自分が取り組んだことのない草書、美しく力強い作品を臨書したいと思い制作しました。
刻字「道」
卒業後は専門学校に入り専門的な学問を学びます。
これからは自分で進み、自分で道を切り拓き、一人の人間として守るべき道徳心などを養っていきたいと思い「道」という字を制作しました。
臨 傅山
柔らかい線質でありながら、文字1つ1つがとても生き生きしており、墨の潤渇の変化がある傅山の書に惹かれました。
傅山の良さを表現するのはとても難しかったですが、追求して高めていくことが楽しかったです。
区大相詩
私は3年間、趙之謙の書を学び、取り組んできました。
学ぶ中で、趙之謙らしさとは何か、と何度も考えました。
追求していくことが難しくもあり、楽しくもありました。
文字の潤渇、筆のバネを生かした線質を特に意識して仕上げました。
「誇り」
この詩は、誇りに思っている友人の言葉の一部です。
何度も後悔するより、周りにある優しくて温かい小さな感謝を大切にするという思いを込めて、この詩を書き上げました。
また、ラメ入りの料紙で星を表現しました。
石山切伊勢集
先輩の卒展の作品集を見た時に、石山切伊勢集の美しい料紙に惹かれ、作品制作に取り組みました。
筆の流れ、文字の柔らかさ、潤渇の変化、文字の空間を特に意識し、何度も先生に指導して頂きながら作品を仕上げました。
「墨」
私は小学1年生の頃から11年間、書道に携わってきました。
これから更にIT化が進み、筆をもち墨を使う機会も減ると思います。
しかし、そんな時代だからこそより書を大切にしたいという想いを込めて「墨」という1文字を書きました。
また、この額は父に作ってもらいました。思い入れのある作品の一つです。
刻字「愛」
私は今まで沢山の方々から沢山の愛情を貰い、様々な場面で支えて貰いました。
家族、親戚、彼、友達、先生方の支えがあってこそ、今があります。
今までの感謝の想いを込めて「愛」という1文字を刻しました。
王昌齢詩 「盧渓別人」
この作品は自分が3年間書き続けてきた造像記の集大成で、何度も書いて書いて書きまくりました。
最後に自分の納得のいくような作品ができて良かったです。
王漁洋詩二首
初めて2x8の4行に挑戦をした作品です。
難しい部分も多かったけど、高書展に向けて、一生懸命取り組んだ作品です。
元永本古今集
最初は癖で、線が太くなったり動きがかたくなったりしてしまって仮名の柔らかい雰囲気が出せなくて大変だったけど、何度も書いて、だんだんと柔らかい線が書けるようになりました。紙もその歌に合うような紙にしました。
自作の詩「自分の価値は自分で決める」
どのような構成にするのか、どのような表現したいのかなど、試行錯誤しながら作品を制作しました。自分自身に自信を持たせてこれからを生きていくという気持ちを込めました。
刻字「敬」
人のことを敬う気持ちを常に持っていたいという想いで「敬」という字にしました。刻す作業が難しい部分があったり、どんな刻し方にするのかなど、いろいろ考えながら制作しました。
勇往邁進
私は普段行書を書いていますが、卒展で篆書の半切横作品を書いてみたいという思いがあったので、今回取り組みました。
「勇往邁進」(自分の目指すものに臆することなく一心に突き進んでいく)、この意味のようにこれから社会に出て、自分の目指すものに突っ走って頑張っていきたいという思いで作り上げました。
賈至詩「早朝大明宮呈兩省僚友」
私は中学生の頃から御船高校書道部に入って全国大会に出場することが目標でした。
その目標に向かって沢山練習をしてきました。
初めて3尺×8尺という大きな作品に取り組み、とても難しかったですが、王鐸の特徴を出しつつ、誤字をしないこと、線質を高めること、自分の癖を直すこと、墨量に気をつけて書きました。
毎日毎日「全国行く!」と声に出し、学校、家で書きまくり、とても力を入れて取り組んだ作品です。
自作の詩「自分を信じろ」
この、「自分を信じろ」という言葉は顧問の古閑先生、2つ上の先輩から言われた言葉です。
私はこの言葉を聞いた時、凄く心に響いて、大会や展覧会の作品を制作する時、毎回この言葉を思い出しながら頑張ってきました。
高校3年間この言葉が私の書を成長させてくれたと思っています。
曼殊院本古今集
先輩の卒展の作品集を見た時に、二段で構成されているこの曼殊院本古今集に惹かれて、作品制作に取り組みました。
墨の流れ、文字の中の空間、線のやわらかさなどに苦戦しましたが、法帖をよく見てご指導して頂いたことを意識しながら書き上げました。
「流輝」
「流輝」という言葉は「光を発すること」という意味です。
3年間書道を通して学んだことや経験を、これから先、自分の武器として輝き続けたいという思いで書きました。